Ep.９７ ページ3
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「Aちゃんバドピンポンやろーぜッ」
突然、三橋さんにそう誘われて。
『ばど、ぴんぽん･･･』
なんだか響きが楽しそうだったからその話に乗ったはいいものの。
『･･･私だけ普通に卓球のラケットなんですかど』
「ラケット足りんかったんじゃッ」
「気晴らしにでもと思ってさ。
いいよ、こっち使いなAちゃん」
『んふふ、ありがとうございます。
でも楽しそうなんでこっちでやりますッ！』
「そう？ならいいけど」
2人なりに私を元気づけようとしてくれてたのが嬉しくて、“バドピンポン” に参加させてもらうことにした。
「Aちゃん、あれから剛田になんもされてねェ？よっ、と」
『大丈夫、ですッ』
「なんかあったら絶対言えよ、ッと」
『ありがとッ、ございます！』
思ってたより長くラリーが続いて、もう少しで100回になろうとしたとき、屋上の扉が開いて。
「なにしてるの、Aまで」
「バドピンポンじゃッ」
『結構楽しいの！』
「Aだけ普通に卓球じゃん･･･。
っていうか、昨日までテニサッカーやってたよね」
『てに、さっか･･･ッと！』
これの、サッカーボールバージョン？
「ラケット折れた」
「やはりテニスラケットじゃぁサッカーボールの勢いと重みには耐えられんのじゃッ」
『重そ･･･ッわ、と』
昨日参加してたら、この卓球ラケットでサッカーボール打たなきゃいけなかったのかな。
「･･･っほ、うぉ！」
『あっ』
ぴょん、と三橋さんから私にきたボールが少し勢いあまって屋上から落ちてしまった。
ごめんなさい、と屋上から中庭を覗けば。
「こんなものが頭に当たったらどうするんだ！
ふざけるな！下に降りてこい！！」
「･･･え、アレって坂本だよね」
『ピンポン球･･･』
「こっちへ来んか！！逃げるのか！？」
『落としてごめんよ〜･･･』
「Aちゃんピンポン球しか頭にないじゃんもう」
もうちょっとやりたかった。
「またどっかから持ってくりゃいいよ。
てかあいつ、ヤクザ味方につけてキャラ変わったよな」
「あの野郎･･･！」
『ちょちょちょ三橋さん、どこいくんですか』
お怒りの様子の三橋さんは、パタパタと階段を降りていく。
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ゆずは(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。今回のお話もとてもよかったです。これからも応援しています！ (2019年4月17日 3時) (
レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とても楽しかったです！！！私は片桐くんも個人的に好きなので、お時間あれば片桐くん落ちも作って欲しいです！！これからも頑張ってください(*^^*) (2019年1月20日 11時) (レス) id: 7b4882295e (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 番外編とっても楽しみです！これからも頑張ってください(*´ω｀*) (2019年1月20日 10時) (レス) id: 732519457a (このIDを非表示/違反報告)
ねくらげ(プロフ) - これからの展開がめっちゃ気になります…！( *ﾟAﾟ) (2019年1月19日 11時) (レス) id: 7a5491ad26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2018年12月31日 10時
