【wrwrd!】そして、彼は笑ったのだ。【男主】 (ページ30)

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30話ページ30

ルーク視点

俺が入隊してから既に1週間経った。

懸念していた腫れ物のように扱われる事だったり、逆に生意気だと突っかかってくる事は無かったため安心している。
まぁ、それも同じ隊内の話だけで、他の隊の人は俺の事を避けているのは目に見えて明らかだった。

「ルーク隊長ー！」

「どうしたの、ルイ」

ルイとは同じ空軍で、仲良く接してくれる人だ。年齢は同じくらいで、こちらとしても話しやすい。

「いや、その……隊長ってトントンさんと兄弟って本当なのかなと思って。本当なんですか？」

飲んでいた水を吹きそうになって、慌てて飲んだので噎せてしまった。ちなみにここは食堂で、今は昼食を食べる人で賑わっている。

「その反応は本当なんですね！？」

「えぇ……いやまぁ事実だけど、それどこから聞いたの？」

「風の噂です」

いやそれどこよ。風の噂です。

それしか言わないので、きっと口止めなりされているんだろう。まぁいいやと諦める。この件に関しては言う必要が無く言っていなかっただけで、隠すつもりは無い。

「仲いいんですか？話してるところ見た事無いですけど」

「そりゃ書記長さまはトップ2だからなぁ、簡単に会える訳ないよ」

苦笑いをする。その反応につまらなさそうな表情をされた。

「こら、人の事情を面白がらない」

「はぁい」

そのまま昼食をとる。先程よりもこちらを見て、ヒソヒソとする人達が増えたのがわかり、思わずため息を吐きそうになった。