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11話 ページ11
ルーク視点
備え付けのアラームで目が覚める。
寝起きの手で端末へと手を伸ばし、無意識下で連絡帳を開く。そこには「トントン」という名前があり、昨日のことが嘘ではなかったと、嬉しさと戸惑いが混合した目でそれを見つめる。
交換したけれど、兄からの連絡は来ないだろう。なんせ、あの人は国のトップ2なのだ。とても忙しいだろう。実際、昨日も目の下の隈を隠しきれていなかった。
そんな忙しい人に電話をかけるのも気が引ける。だから、昨日が最後の会話なのだ。もっと話しておけばよかったな、なんて後悔が積もる。
「……あー、もう行こう」
モヤモヤとした気持ちを口にすることで流し、狩りの準備をする。
どこにいってもそうだが、一般的に強いと恐れられている動物も、一瞬で仕留めることができるので特に装備はしない。
最低限の装備を持ち、風のつよい朝に森へと向かった。
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