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それから田中くんも身バレして二人がキャーキャー言われながら写真を撮られているのを眺める。
｢やっぱり凄い人気だね。｣
分かってはいたものの二人の人気を目の当たりにするとなんだか芸能人でも見ているような感覚に陥る。
なんだか急に他人事のように思えて感心してしまう。
｢これは行く先不安だわ。｣
そうポツリと呟いた夢乃にえ？と聞き返すと
A…頑張って！とグッと肩を抱き寄せられた。
｢なんの話？｣
｢うん、とりあえず…頑張れ。｣
｢え、うん分かった。｣
訳も分からず返事をする。
なんとなく分かるような気もするけど。
二人は女子たちに捕まって抜け出せそうにないからとりあえずその場を後にする。
京本くんとステージの話をしたかったけどあとでメッセージを送っておけばいいか。
それから校内を満喫して、
休憩も終わりそれぞれ持ち場に戻る。
注文をこなしドリンクを作っていても浮かんでくるのはなぜかヴァンパイア姿の京本くん。
(孤高な感じが美しかったなぁ。)
そのまま刻々と時間は過ぎてあっという間にステージの時間が迫ってきた。
｢藤咲さん、いる？｣
そう声が聞こえてドアのほうに視線を向けるとキッチリ制服に着替えた京本くんの姿。
｢京本くん！｣
そう手を振って今いく！と声を掛けた。
｢ちょっと外しまーす。｣
みんなにそう声を掛けると
｢見にいくね！ステージ！｣
｢今日は行けないから明日行く！｣
｢頑張ってね！楽しみにしてる！｣
と口々に声を掛けてくれた。
｢ありがとう！｣
そう言って制服に着替えてから京本くんのもとに急ぐ。
｢ごめん、お待たせ。｣
｢うん。｣
｢あの後大丈夫だった？｣
廊下を歩きながら問い掛けてみる。
｢全然大丈夫じゃないよ。｣
大変だったんだから、と顔を歪ませる京本くん。
｢あはは、相変わらずすっごい人気だね。｣
｢…嬉しくない。｣
そう言ってムスッとした顔をする。
｢すんごい似合ってたよ！あんだけかっこよかったらそりゃ女子たちも放っておかないでしょ。｣
｢Aちゃんには放っていかれたけどね。｣
｢ふふ、ごめん。｣
だって私の入る隙なんてなかったし。
｢Aちゃんてさ、俺が女子たちに騒がれててもなんとも思わないの？｣
｢どういうこと？｣
本当は分かってるけど知らないふり。
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紺(プロフ) - ぽむさん» わああ、ありがとうございます…！！頑張りましょう！！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 紺さん» わ！コメントありがとうございます！学生ならではのもどかしい恋愛を描きたかったので嬉しいです！笑 実は私も密かに紺さんの作品とても楽しく拝見させて頂いてます^ ^ お互い自分のペースで更新頑張りましょうね！ (2021年6月19日 9時) (レス) id: 923510c876 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 移行おめでとうございます！！近づいたり離れたりする距離感についニヤニヤしながら読ませてもらってます笑 これからも更新応援してます*^^* (2021年6月19日 0時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2021年6月17日 1時
