キミ専属王子希望 ページ25
京本くん side.
｢藤咲さんと付き合ってるの？｣
また。もう何回目？
廊下を歩いていたら女子の集団に引き止められた。
見た目を変えてからというもの男女問わず聞かれるようになった質問。
とにかく目立たないよう過ごしてたときは俺のことなんて見向きもしなかった人達が急に騒ぎ立ててくるから正直困惑してる。
｢付き合ってない、｣
そう答えると目の前の名前も知らない女子たちは少しだけ頬を赤く染めて安心したような顔をする。
だいたいその反応が定番。
不本意な返事をしているからか少しだけ腹が立つ。
｢そっか、ありがとう。｣
なぜお礼を言われているのか分からないけど立ち去っていく後ろ姿を呆然と眺めていたら
｢またナンパされてんの？｣
後ろからひょっこり樹が顔を出した。
｢え、ナンパなのあれ。｣
｢ナンパじゃん！いやーモテモテだねー京本さん。｣
｢どこが、やめてよ。｣
｢まぁきょもはAちゃんにしか興味ないもんねー。｣
そう言ってポンっと肩を叩かれる。
(まぁ正直そう言われると否定はできない。)
何も言わない俺にニヤニヤと笑う樹。
教室に戻り次の授業の移動の準備をしているとポッケに入っているスマホが通知を知らせた。
うん、大丈夫だよ！
と送られてきた藤咲さんからのメッセージ。
今週末に迫った文化祭の最終合わせをしようと誘った返事。
｢きょもー？移動教室遅れるよー？｣
｢あーうん、すぐいく。｣
思わず緩んでしまう口元を抑えて、
放課後また連絡すると返信した。
｢お！やっときた！｣
廊下で待っていたらしい樹がヒラヒラと手を振る。
｢ねぇ樹。｣
｢ん？｣
｢恋したことある？｣
え？と一瞬驚いた顔をしてからすぐにニヤニヤと笑ってあるけど？と一言。
いまいち確信の持てない恋心をコイツに相談するのもどうかと思うけど生憎、樹しか聞ける相手が俺にはいない。
｢ついにきょもにもそんな時期がきたかー。｣
そうかそうか、と嬉しそうに笑っている樹。
何がそんなに嬉しいのか分からないけど。
｢いいよね、Aちゃん。｣
個人名を出してないのに勝手に藤咲さんだと決めつけてくるけどまたもや否定できず。
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紺(プロフ) - ぽむさん» わああ、ありがとうございます…！！頑張りましょう！！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 紺さん» わ！コメントありがとうございます！学生ならではのもどかしい恋愛を描きたかったので嬉しいです！笑 実は私も密かに紺さんの作品とても楽しく拝見させて頂いてます^ ^ お互い自分のペースで更新頑張りましょうね！ (2021年6月19日 9時) (レス) id: 923510c876 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 移行おめでとうございます！！近づいたり離れたりする距離感についニヤニヤしながら読ませてもらってます笑 これからも更新応援してます*^^* (2021年6月19日 0時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2021年6月17日 1時
