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｢藤咲さんに、言われたから。｣
思わず見惚れていたら京本くんが口を開く。
｢え？｣
｢一歩踏み出してみた。｣
そう照れ臭そうに笑った京本くんは本当に生まれ変わったかのように吹っ切れた顔をしてた。
｢俺、もう自分を押し殺すのやめる。これからは全部と向き合うって決めた。｣
｢そっか、嬉しい！｣
｢朝から連れ出してごめん。それだけ早く言いたくて。そう思えたのも藤咲さんのおかげだから。｣
｢え、そんな私はなにもしてないよ。｣
そう決めれたのは自分自身と向き合った証拠だと思うから。
ただそれの後押しを私ができてたのなら嬉しい。
｢まぁすぐには無理だから、せめて見た目からでもって、思って。｣
そう言って金色の髪を一束掴んで
｢どう？｣
と少し照れ臭そうに私を見つめる京本くん。
｢すっっごく素敵。似合ってる！｣
｢はは、よかった。｣
見た目と同様に彼自身の雰囲気も明るくなった気がする。
｢それにしても随分思い切ったね。｣
｢うん。藤咲さんの理想に近づこうと思って。｣
｢え？どういうこと？｣
｢教えなーい！｣
少しの間を置いてそう悪戯に笑う京本くんは初めて見る表情をしている。
それからすぐにHR開始のチャイムが鳴った。
｢やば、戻らないと。｣
私が口を挟む隙もなく教室に向かって歩き出してしまった。
慌てて追いかけるとクルッと顔だけこちらに向けた彼が
｢そうだ、もう遠慮しないから。よろしくね、Aちゃん。｣
なんて子供みたいなキラキラな笑顔で言うから思わず心臓が跳ねた。
そんな顔、知らない。
この人は常に最強を更新していくからずるい。
前を歩く彼の足取りはとても軽やかで、
NEW京本くんの誕生に戸惑いながらもドクドクとうるさい心臓を落ち着けるように深く息を吐いた。
そんなキラキラな笑顔で急に名前呼ぶなんて、反則だと思います。
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紺(プロフ) - ぽむさん» わああ、ありがとうございます…！！頑張りましょう！！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 紺さん» わ！コメントありがとうございます！学生ならではのもどかしい恋愛を描きたかったので嬉しいです！笑 実は私も密かに紺さんの作品とても楽しく拝見させて頂いてます^ ^ お互い自分のペースで更新頑張りましょうね！ (2021年6月19日 9時) (レス) id: 923510c876 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 移行おめでとうございます！！近づいたり離れたりする距離感についニヤニヤしながら読ませてもらってます笑 これからも更新応援してます*^^* (2021年6月19日 0時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2021年6月17日 1時
