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｢前にさ、俺が言ったこと覚えてる？｣
｢ん？｣
｢慎太郎と仲良くなったらやだって。｣
｢う、うん。覚えてる。｣
余計なこと言ったかも、と冷や冷やしていたら京本くん自ら話を振ってくれるとは。
これは理由を聞けるチャンスかもしれない。
｢ごめんあれ、自分でも意味分かんないこと言ったと思ってる。｣
｢いや、全然、大丈夫です。｣
なにが大丈夫なのか自分でもわからない。
特に理由はなかったってことなのかな。
それはそれでちょっぴり拍子抜けと言うか、寂しいななんて思う自分がいる。
再び沈黙になってしまった京本くんをなんとなく見つめているとスッと顔を上げて、
｢あの時は衝動的に言ったけど、あのあと色々考えた。なんであんなこと言ったんだろうとか。それでも、冷静に考えた今でもやっぱりやだなって思ってる。ごめん。｣
なんて小さく呟いた。
理由とか、聞いてもいいのかな。
｢あの、それはどういう、｣
｢なんか、単純にずるいなって思った。慎太郎ってさ、人柄とか性格上そういうのサラッと言えちゃう奴だから。｣
｢確かに。｣
なんとなく分かる気がする。
しかも森本くんならいいかなって思わせる何かがあるのよね。
なんか下心を感じさせないというか。
｢俺って傍から見たらコミュ障みたいなもんだし、人との距離の詰め方って正直分からなくて。今まで特別仲良くなりたいと思う人もいなかったし。人付き合いって極力避けてきたから。｣
またあの寂しそうな顔。
この顔を見てると胸がキュッてなって抱きしめたくなる。
｢でも藤咲さんは違った。｣
スッと真っ直ぐに見つめられて、息が止まった、気がした。
｢なんかズケズケと踏み込んでくるし、俺のこと、綺麗、とか言うし。｣
それからそう言って少し恥ずかしそうに俯いた。
夢乃の言った通りだ。
やっぱり私は踏み込みすぎていたらしい。
｢ごめん、あれは衝動が、｣
｢最初は正直仲良くなれないタイプって勝手に思ってた。表面だけニコニコ笑って人のこと馬鹿にしてるタイプ、いわゆる八方美人、｣
｢ちょっと待って、それはひどい、傷付く！｣
ははっごめん、と京本くんは笑う。
どうやら思ってたよりマイナススタートだったらしい。そんなことないのに！
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紺(プロフ) - ぽむさん» わああ、ありがとうございます…！！頑張りましょう！！ (2021年6月19日 23時) (
レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 紺さん» わ！コメントありがとうございます！学生ならではのもどかしい恋愛を描きたかったので嬉しいです！笑 実は私も密かに紺さんの作品とても楽しく拝見させて頂いてます^ ^ お互い自分のペースで更新頑張りましょうね！ (2021年6月19日 9時) (レス) id: 923510c876 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - 移行おめでとうございます！！近づいたり離れたりする距離感についニヤニヤしながら読ませてもらってます笑 これからも更新応援してます*^^* (2021年6月19日 0時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむ | 作成日時：2021年6月17日 1時
