嘘を固めて【ツイステ】 (ページ18)

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碧の宥めページ18

「お前みたいな能天気なやつが＿＿

暖かい城で育ってさぞかしちやほやされたんだろうな！！

友達も沢山いて崇められ、自分の手足のように動いてくれる召使いもいて！！
魔法の腕も頭も良くて運動だって出来る！！

バカみたいに男に媚び売って綺麗なドレス着て踊ってればいいんだから！！

将来の心配とか金だとか！！
命を狙われたこともないだろ！！？
生まれた時から弱肉強食の世界の頂点なんだからさぁ！！

そして時期に王座につく......？ふざけんな！！
冷たい海の底の事も、周りから蔑まれることも知らないで！！呑気に暮らして！！

傷つけられる痛みも知らないくせに！！！
なのに僕の邪魔をするのか！？」

指先を震わせながら語る彼に合わせてか、先程よりも辺りがずっと暗くなっている

その暗さの発生源は彼、黒い何かがどんどん大きくなっている

『アズール、君だって良いところが沢山ありますよ？君が分かろうとしていないだけで友達だって沢山いるし＿＿＿』

「黙れよぉぉ！！！お前に慰められたって余計惨めになるだけじゃないか！！！」

『えぇぇ....なんか、その、ゴメン.....』

彼と向き合って立っていたのだがこのまま私が話しても逆効果でしかない、と悟り振り返ってラギー達の元へと戻る

『ちょっとアレは手に負えないです、重症』

「いや、それもそうだけど＿＿」

「......ラギー、今はあっちの方を優先しろ」

？どういう会話だ？と思っていると遠くから悲鳴が聞こえ、アズールの方に何やら白い光が飛んでいる

『あァ、これはやばい。アズールのユニーク魔法は契約書を用いなかったら相手の能力を全部、
根こそぎ取っちゃうんです.....！』

なのにあんなに人が沢山倒れてるなんて、一体どれほど使ってるんだ

「うわ、何これどーなってんの？」

「げっ！何だこの騒ぎ！！」

いつの間にか居たフロイドやエース達が濃い紫に包まれた海の中で酷く驚いている

ジェイドが宥めようとするもフロイドが正直にダサいなど言ってしまうからやはり暴れ

そして遂にオーバーブロットを起こしてしまった

後ろにはブロットの化身、どこか海の魔女を思い起こさせる姿をしている

「とにかく、このままだともっと酷いことになります！皆さん、手伝って下さいますか？」

ジェイドの声に皆でおう！と答えた

　