19.互角な戦い ページ20
「フェイタン離してやれ。それに俺はこんな奴にやられる程弱くはない」
「チッ」
舌打ちをしながらもその言葉に納得したようで拘束を解いてくれた
「君フェイタンって言うんだね」
あくまで知らないフリをする
「…」
フェイタンは眉間に皺を寄せて黙ったままだ
「フェイって呼んでいい?」
ニヤッと笑いながら言った
瞬間フェイタンが仕掛け傘で攻撃してくるが
それを後ろに飛んで避ける
「おおフェイのをかわすのか」
フィンクスは攻撃を喰らわなかったことに驚いているようだ
「お前調子乗りすぎね。少し黙るよ」
そう言ってまた傘を振りかざしてくる
私はそれを間一髪のところで避け続ける
こちとら毎日クロロ相手に訓練しとんじゃ。まだ数日だけだがなクロロの攻撃も避けれるようになってきてるんだよ。
Aは隙を着いて距離を取り隠し持っていたナイフをフェイタン目掛けて一直線に投げた
フェイタンはそれを傘で弾き飛ばす
その瞬間一気に間合いを詰め殴りかかろうとするがそれも傘で止められた
すぐさまAは傘にしがみつきフェイタンの首に足をからませた。そしてそのままフェイタンの首を絞める
「二人ともやめろ」
クロロの合図で私は足をどかし地面に着地する
「ねぇどうだった?」
純粋な疑問だった。フェイタンは念を使っていないからいつもよりパワーが出ないのは当然。それに油断していて本領の10分の1も発揮していないだろう
本当だったら今の私がフェイタンの首を締めるなんて出来っこないのだ
「…」
フェイタンは無言のまま元の位置に戻ると本を読み始めてしまった
「行っちゃった、」
ゴンッ
「痛ったぁぁぁ!!!」
突然クロロに頭を殴られた
あまりの痛さに目には涙が滲んでいる
「なんで殴んのさ!!!」
「お前が煽らなかったら良かった話だろ」
「あれはフェイタンが先にやってきたから!」
「だがあれはお前が悪い。早く謝ってこい」
悩んだ末嫌われるよりマシだと思いフェイタンの所へ歩き出した
「フェイタンさっきはごめんなさい。もうあんな態度は取らないから」
「……ワタシも悪かたよ。あとフェイでいいね」
「え、いいの?」
「良いって言ったのが聞こえなかったか」
やばい普通に嬉しい泣きそう。まじでフェイ大好き。
「やば。フェイ好きだわ」
「「「!!!」」」
「あっ…やべ」
周りに居る皆が目を見開いて驚いていた
そこには私も含まれている
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作者名:てん | 作成日時:2021年8月28日 22時