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13.喧嘩 ページ14

気づくと辺りは暗くなっていたので誰かが盗って来たであろうご飯を食べる


クロロは一人プリンを食べていた

今日盗って来た物だろうかそのプリンには限定と言うシールが貼られていた


あの幻影旅団団長ともあろう方が限定に弱いだなんて考えたことがあるだろうか


私はなかった


だからその光景が面白くてぷっと吹き出して笑ってしまった

すぐさま口元を抑えてやめようとするが止まるわけもなく失敗に終わる


「A何笑ってんだよ」


ノブナガはあの光景を見慣れているのか?

それはそれで面白い


「いや、クロロがプリン食べてるから笑」


Aはケラケラと笑い続ける



「…俺がプリンを食べているのがそんなに面白いか」


クロロはプリンを食べるのをやめ少しばかり怒った口調で話しかけてきた


「ごめんごめん笑もう笑わないから!!」


私は手を合わせながら謝った


まさかあんなレアショットが見れるなんて思ってもいなかったので今は相当気分がいい


「ねぇねぇマチ」

隣にいるマチに話しかける
さっきより機嫌が悪そうなのは気のせいだろうか


「なに」


私はニコッと笑顔で言った


「話しかけてみただけ」


ちょっとした悪戯心だった


「そうゆうのやめてくんない」


まずいことをした。マチは怒っているようだ
だがこれはそんなに怒ることだろうか
まあ今険悪な仲になるのも困るので仕方なく謝る


「ごめん」


「…」


マチは返事をしなかった

Aは心の中で態度の悪いマチに腹が立っていた

自分も悪いがマチも少しばかり悪いのではないかと

Aの性格上こう思ってしまうのは仕方がない

彼女は
気まぐれで面倒くさがり屋・熱しやすく冷めやすい・負けず嫌い。という少々面倒臭い性格をしているのだ



私は立ち上がりクロロの隣に腰掛ける


「どうした?マチと喧嘩でもしたのか」

クロロの顔は私を嘲笑っているようだ


「いや、別に」


「ただクロロのプリンを貰おうと思って来ただけだよ」


「…駄目だ。プリンはやらん」


「なんで」


「数が少ないからだ」


「あと二つ'も'あるじゃん」


「あと二つ'しか'ない」


クロロは頑なにプリンを渡そうとしない
そんなに好きならもっと盗って来ればいいのに


「…じゃあいいや。私プリンよりゼリー派だから」


これは本当だ。なんならプリンは少し苦手なくらいだ
なら何故欲しいと言ったのかって?
クロロをいじりたかっただけだからだ


「……」


クロロは黙ったままプリンを食べ始めた

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作者名:てん | 作成日時:2021年8月28日 22時

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