第十五話 ページ16
ある日の朝
田崎はいつもの時間に起きて隣のベットを見た
そこはAのベットであって最近避けられているためいない
はずだったが、なぜか彼女はベットの上にいて頭まですっぽり毛布を被ってスヤスヤと眠っていた
あまりの無防備さに彼は逆に驚いた
ここに来てからの彼女は田崎が完全に眠るまで起きており、朝も田崎よりも早く起きて朝飯を食べている
そんな彼女が今自分の隣で熟睡をしているのだ
田崎はニヤける口を抑え、彼女に近づいた
毛布をめくるとなおも寝ているAの顔が見えた
何か変だ
試しに彼女の頬に手を当てた
そこでパチッと目を開けた
貴「何見てんのよ」
田「熱がありますよ?」
貴「はぁ?熱?」
Aは自分の額に手を当てたが火照った手に熱があることなど分かるはずがない
貴「全然平気」
田「これくらいだと39度くらいはありそうですよ?今日は休みましょう、薬持ってきます」
貴「熱ないし!起き、、」
と彼女の抵抗を最後まで聞かずに部屋を出た
田「福本、氷枕と熱下げる薬あるか?」
福「あるがどうしたんだ?」
田「Aが熱を出した」
福「風邪か?」
と薬と氷枕を渡しながら聞いてきた
田「最近流行ってるみたいだしな」
福「お大事にと伝えておいてくれ」
田「分かった」
貰ったばかりの氷枕と薬を抱え自室に戻ると案の定彼女はベットの上に寝ていた
ダルくて起き上がる気も起きなかったのだろう
貴「なにそれ?」
田「氷枕と薬です、起き上がれますか?」
Aは薬をチラッと見た
貴「薬は要らない、氷枕だけといいから」
田「薬飲まないと熱下がりませんよ?」
貴「別にいいし」
田「?もしかして、粉薬が飲めないとか?」
貴「ちっ違う!」
田「噛みましたねw」
貴「いい加減出てけ!!」
とダルさであまり出てこない力を振り絞り田崎を追い出した
そのままベットに倒れる
しばらくすると扉が開いた
貴「まだ何か?」
半ギレ気味に聞いた
田「さっきの薬、飲みやすくしてみましたよ」
顔を上げると田崎はマグカップを持っていた
田「砂糖と蜂蜜を入れてみました、飲んでみてください」
それを受け取り試しに飲んでみる
薬の苦い味はせず、砂糖の甘みと蜂蜜の甘みがした
思わずホッと息をついた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーどうも!駄作者のエビフライです!
ほんとにお久しぶりです!更新が遅れてしまいましたすみません!これからもよろしくお願いします!!
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ユミ(プロフ) - みやまさん» そんな風に言っていただけて感激です!!!!更新がんばります!! (2016年12月14日 0時) (レス) id: cb3f44204e (このIDを非表示/違反報告)
みやま - 話の展開がとても面白くて気になります!更新楽しみにしてます。 (2016年12月11日 22時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エビフライ | 作成日時:2016年11月14日 20時