防弾のマネは、隠れarmyです。 (ページ2)

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ヘッドホンを装着して、自転車を走らす

あ、Aはコンビニへ向かっているなうです

『今回も何とかお母さんに借りれたけど……』

信号が赤に変わり、ブレーキをかける

その間に

ヘッドホンを直して、リュックの中の財布を確認

…思わずため息が出てしまう

『バイト、始めるしかないよなぁ(泣)』

うん

このままだと確実に…追うにも限界がきてしまう

あ、もちろん防弾くんのお話ですよ？(笑)

今日だってファンクラブの継続更新〆切で…

お母さんに何とか頼み込んで、お金を借りたのだ

『…まって、今まで借りた金額いくら…？？』

アルバム代にライブDVD代に…今回の継続も…

＿＿どっちにしろ、バイト始めないと返せない(泣)

『……帰りにでも駅前のチラシ見るか』

あそこなら求人のチラシが貼ってあった気が…

またひとつ、ため息をついて私は顔をあげた

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＿＿＿＿＿あれ？

隣にいるのは信号待ちをしているおじさん

でも、違和感を感じた

夏なのに軍手をはめていて、分厚いジャケット

しかもニット帽を被っているという完全装備

『(しかもめっちゃ荷物多くない…？？)』

…いやでも

見かけで人は判断しちゃいけないって

お母さんがそう言ってた……うん…

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「「「待てぇえええええー！！！！！！！」」」

『…え』

突然後ろから

響くほど大きな声で叫ぶ大勢の人達

「「「そいつ！！！！スリ野郎です！！！！」」」

「「「黒ニット帽のジジイ！！！！待て！！」」」

＿＿＿＿まさか

隣のおじさんは、舌打ちをして眉間にしわを寄せた

と同時に

青に変わった目の前の信号

おじさんはニヤっと笑いながら、走り出す

…絶対この人だ

大きく胸がドクンと鳴る

怖い

どうすれば

.

「捕まえてっ…！」

＿＿＿＿＿誰かが叫んだその声にハッとして

私は全速力で自転車を漕ぎ出した

『……女子高生の足舐めんなよ！！！？！』

目の前を走る犯罪ジジイを捕まえるべく

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