片思いをされたら ページ6
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あなたの想いなんて気付かないまま。
《Axia Krone》
「あ!A!!」
彼はアナタを見かけるたび、嬉しそうに駆け寄ってきます。
どうしたの、とアナタが問うと「Aが来るの見えたから!」と満面の笑みで返されます。アナタが友達に呼ばれて行ってしまうと、近くにいた相棒に自慢しに行きます。
「さっきAに会った!超ラッキー!!」
「は!?マジか超羨ましいんだが!!?」
《Lauren Iroas》
「…あ、Aやん。」
彼が任務の合間に一服していたところにバッタリ会ってしまいました。
アナタが彼に近づくと、何も言っていないのに彼はまだ半分ほどしか吸っていない煙草の火を消してアナタに向き合います。別に消さなくてもいいのに、とアナタが言うと「俺がダメなの」と笑う彼。
彼は好きな人には自分より長く生きていて欲しいんです。
《Leos Vincent》
「皮肉なモノですねぇ」
そう言って自虐的な笑みを浮かべる彼の手にあるのは研究途中の不老長生の資料と、すっかり短くなった煙草。それを灰皿に押し付けると、また新しいのに火を付けて…の繰り返し。
もしアナタに想いを伝えて、それが実ったとしても生涯共に居られるとは限らない。その事実が彼の心を蝕み、その苦しみから逃れるために増えた煙草が彼の体をも蝕んでいきます。灰皿に積もった吸い殻は彼の苦しみそのもの。今日も彼は煙草片手に研究を進めています。
《Oliver Evans》
「僕はAさんのそういうところ好きですけどねー。」
彼の場合、表情や態度にはあまり出ません。
ただ、褒めてくれたり慰めてくれる時に“好き”という単語が増えます。ですが普段から“好き”、“愛してる”という単語を日常会話に出しているのでアナタはおろか、周りにもあまり勘付かれません。
アナタが生徒のうちはいち先生として接しますが、アナタが卒業した後に一気にアプローチを始めます。アナタが彼に落ちるのは時間の問題です。
《Lain Paterson》
「うー…Aさんに話しかけられない……きみたち、どうしたらいいと思う?」
現実であまり恋愛というものを経験してこなかった彼女。
読んできた物語と現実のギャップに度々悩み、苦しみ、躓きますが、同期の4人やその他の協力者の助言のおかげもあり、着実にアナタとの距離を縮めてきます。
無意識に周りを巻き込んでアナタの外堀を埋めている彼女なので、アナタが気づいた時には逃げられなくなっていた、なんてこともあるかも?
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はわわ - 地味に悲しいところがまた良いですね (2022年4月29日 16時) (レス) @page7 id: c4ae4b8110 (このIDを非表示/違反報告)
不破狂 - えぁ…!(尊死)最高にきゅんきゅんします…!!!比喩や言い回しも素敵なので見ていて飽きない素敵な作品で大好きです!!これからも僭越ながら応援させていただきます! (2022年1月5日 1時) (レス) @page6 id: fca4037d70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木比灘 | 作成日時:2021年12月17日 16時