大好き。３ ページ5
大吾side
大吾「あっ、ごめんな！ほんまにごめんて！」
咲良「え？(笑)どした？(笑)」
ほらそうやって。
また無理して笑う。
大吾「辛そうな顔してたから、さ…」
咲良「大丈夫だって！へーき！へーき！」
ベンチから立ち上がり、僕の前に立って笑顔で言う咲良。
でも…。
咲良の、嘘つき。
顔にでてる。
『辛いです』って。
顔、引きつってるで？
大吾「なぁ、無理しなくてええよ」
咲良「えっ？」
咲良「辛いんやろ？苦しいんやろ？
俺、わかるで？
叶わない、ってわかってるのに、その人のことがどうしようもなく好きで。
俺も…同じなんよ」
咲良「えっ…大吾も？」
大吾「あっ、おん…」
ちょっと、余計なこと言ってしまった。
咲良「やっぱ…苦しいよね…」
切なそうに微笑みながら、座る咲良。
大吾「おん…」
咲良「あーあ。もう廉のこと好きじゃなくなればいーのに」
大吾「なんで？」
咲良「廉のこと好きじゃなくなったら、楽になるじゃん」
大吾「せやね」
僕も、同じ。
咲良のこと、好きじゃなくなれば、
楽になる。
咲良「はぁ…」
大吾「ならさ、告白、してみれば？」
咲良「え？」
無意識に出た言葉。
咲良「え？え？(笑)」
大吾「告白すれば、楽になるんやない？」
咲良「そうだけど…。
でも、今の関係も壊したくないんだ」
大吾「じゃあ、自分の気持ちを偽り続けるん？」
咲良「……」
黙ってしまう咲良。
咲良「…嘘、つきたくないよ。
廉にも、自分にも。
でも…言っちゃったら、廉と話せなくなりそうで、怖い、っていうか…」
大吾「せやね…」
それは、わかる気がする。
咲良に、本当の気持ち、言ったらどうなる？
もう、喋れなくなる？
でも…。
大吾「なぁ、咲良」
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理央 - 超おもしろかったです！！！また、こんな作品作ってください (2015年10月24日 8時) (
レス) id: 957072b14b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西島 まひる。 | 作成日時：2015年6月22日 17時
