#102. 別人のような。 ページ24
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途中の記憶は、断片的だ。
ただ、目立たないようボーカルの影に隠れてギターを激しくかき鳴らしていた先輩の指先と
目を隠す長い前髪から飛び散る汗と
弾き終わったあと、肩で息をしながら、空を見上げた喉仏。
それだけは何故か、しっかり目に焼き付いていた。
熱狂していた観客たちが、すごい勢いでステージに詰め寄る。
慌ててヒナタちゃんをもう一度抱き上げ、人混みの合間を縫って会場の外に飛び出た。
「すごかったね……！」
ステージと客席をぐるっと取り囲む柵の外に出て、ヒナタちゃんをゆっくり下ろす。
「先輩、カッコ良かったね！」
「うん……」
「相葉先輩のハスキーボイスも結構好きだったなぁ」
「うん」
「……どうしたの？ さっきまでの覇気が無いじゃん」
しゃがんで覗き込んだヒナタちゃんの俯き顔越しに、演者用のテントが賑わっているのが見えた。
「なんか……おにいちゃんが、ちがうひとみたいだった」
「え？」
「ヒナタのおにいちゃんじゃないみたい」
ヒナタちゃんが、「おかしいね、おにいちゃんなのにね」ってちょっとだけ笑う。
「……ん。確かに、そうだったね」
目立たないようにしていてもやっぱり、その色香は隠しきれず。
途中から二宮先輩への歓声も増えだして、ソワソワしていた。
ステージ上でキラキラ輝く先輩と、普段の背中を丸めた保健室の先輩が、どうにも頭の中で結び付かず……
「何言ってんの、俺は俺だろ」
急に降ってきた声に、ビックリしてヒナタちゃんと同時に顔を上げた。
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琴子(プロフ) - ゆりさん» 程好い距離感で、でも邪険にはされないでちゃんと相手はしてくれる…ううなんていい先輩( ；∀；) カッコ良かったですねアーチェリー渡海先生!! 何か襟足もこもこしてるー可愛いーと思ってからの集中した表情への落差が凄くて風邪引きそうになりました← 笑 (2018年4月1日 15時) (
レス) id: 41dca15b9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 先輩は何だかんだ言っても主人公ちゃんなの事ちゃんと見ててくれていたんですね(*´ー｀*)好きになってくれるかはまた別ですが…そして今日のオールスター感謝祭の二宮さんのアーチェリー姿めちゃめちゃカッコ良かったですね(*≧∀≦*) (2018年3月31日 23時) (レス) id: aebdb910e0 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆりさん» 主人公ちゃんはどうしても自分の苦い思い出があるから、早い内に傷付いておくのが１番良いと思っちゃったんですけど、果たしてそれはどうなのか…？ 書いてる私も「ヒナタごめん( ；∀；)」の気持ちでいっぱいでした…誰の失恋も辛いね…!! (2018年3月25日 14時) (レス) id: 41dca15b9a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 先輩ちゃんと話したんですね…６歳で失恋は悲しいですけど、これから沢山出逢いがありますからね！主人公ちゃんの行く末も気になりますが…３月はドラマの終わる季節で寂しくなりますよね…私は録りためて後から見ようと思うのですがなかなか時間がなくて見れません… (2018年3月25日 11時) (レス) id: aebdb910e0 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆりさん» ですです！ UとBから良さげな英単語を探してくっつけてみちゃいました。ユニットバスはさすがに使えず。笑 主人公ちゃんは勿論悪気なく言ったんだけど、見方を変えれば「ライバルを振って」って言ってることにもなりますから、実はちょっと複雑なところです…(>_<) (2018年3月18日 18時) (レス) id: 41dca15b9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴子
| 作成日時：2018年2月10日 11時
