輝 ページ6
その日は一日中雨だった。
一体空に何リットルの水が浮いてんのよってツッコみたくなるほど、途切れずザーザー降り続けて。
雨の日特有の、腐ったハチミツみたいな匂いが一日中鼻をついて、気分もずっと落ち込んでいた。
「雨止まないねー」
「あたし、来る途中に風で傘ひっくり返っちゃったんだよね」
「えー、マジ?!」
「それ大丈夫なの？」
「大丈夫じゃないー、ねぇ誰か傘二本持ってない？」
えーっと……私、たしか折り畳みカバンに入れてて、長傘も持ってきたから……
「私、持ってるけど……」
「おぉー、さすが松井！」
「ほんとー?! ありがとーAー！」
「帰るとき、貸したげるね」
「いっつも用意がいいよねAって。スゴイなぁー」
「四次元ポケットみたいだよな(笑)」
「言えてる！」
役に立てたなら良かった。
これで、ネネちゃんが濡れて帰らずに済む。
「他、みんな傘持ってんの？
あ、大野今朝何か濡れてなかった？」
相沢くんが、私たちの輪の少しだけ外側にある机に頬杖をついてニコニコしてた大野くんに話し掛けた。
「んー？ 今朝ねぇ、あー、雨だなぁ、雲灰色だなぁって思って雲見てたらね、濡れちゃった」
「ハハハ！ 何してんだよー」
「智くんっていっつも面白いよねー！(笑)」
私もみんなに合わせて笑いながら、大野くんの顔を見た。
昨日言われたことが気になって……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーちぃ - ですよね…私もBad boyにはめちゃくちゃびっくりしました。じゃあ、HARAJUKU KIDSに大きな拍手しときます！ww (2016年11月26日 23時) (
レス) id: 97145d0544 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆーちぃさん» やーんありがとうございますー(´；ω；`)そう、みんな、根はいい人だったの。大野くんともHappyに仕上がっちゃって。笑 Hit...はいいですよね！ もう何もかも好き。あぁBad boy…あれはホントびっくりしましたね…あれを提供してくれたHARAJUKU KIDSに大きな拍手を!! (2016年11月26日 17時) (レス) id: 0fa230570d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちぃ - hit the floorが、大人って感じでかっこよくて好きですよ~今はBad boyに激ハマり中… (2016年11月26日 17時) (レス) id: 97145d0544 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちぃ - 大野くんお誕生日おめでとう!!そして、完結おめでとうございます!ネネちゃんたち、いい人たちでよかった~大野くんともカレカノにしてくれてありがとうございますw TOP SECRETはね…もう、あれ人間のレベルじゃないですよ。関節を疑いますよね…ちなみに私は、 (2016年11月26日 17時) (レス) id: 97145d0544 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございますー！ 友達なくすのは辛いですからね…ネネちゃんたちとは、これからも仲良くです^^きっとこれからはもっと高校生活を楽しめるはず！ 最後までお付き合い、ありがとうございました！ (2016年11月26日 15時) (レス) id: 0fa230570d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琴子
| 作成日時：2016年11月5日 18時
