【FGO】プリズマ☆ヒーロー【ヒロアカ】

へんしーん☆ ページ10

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『せい！』


腕を殴る様に振れば黒い波動なような物が怪物へ飛んでいく

こら、かめはめ波とか言わない

3発ほど打つと風圧で少し飛び散って被害者の男の子が顔を出す



『しっかり！』

「＿＿っ、」



タンッと地面を蹴ると風を切る速さが出る

怪物に近寄って思いっ切り彼を引っ張る

彼の体がズルッと案外簡単に引き抜かれる

これが英霊の巌窟王の力か…凄い




「ちっ盗られたか…だけどお前の方が＿＿」


ドロドロとした手がコチラに伸びてくる

助けた子をヒーロー達の方へ投げ飛ばした時の隙に絡みついてくるソレ

気持ち悪っっっっっ…魔力を放出して吹き飛ばし距離をとった


避けて吹き飛ばして、避けて、吹き飛ばす

捕まえようにも流動体なので掴めない

面倒くさ…どうやってコイツは捕まえれば…



「＿＿＿もう大丈夫！」

『「？！」』

「私が来た！！」



カッコイイ。その一言に限るだろう。

颯爽と現れて、周りが苦戦していた相手を簡単に吹き飛ばし、捕まえてしまった。

嗚呼、この様な人を、ヒーローって言うんだね



ー
ーー



「君！名前は？！」

「どんな個性なの？！」

「カッコよかったね！凄い！将来有望だ！」

「なにかコメントを一言！」

「将来ヒーローになるならウチの事務所を＿＿」


「『…………』」



こんな事になるとは思わなかった。

けれどまぁ、あれ程の規模の事件ならばマスコミが押し掛けても不思議はない。


あのヒーローと小さなヒーローは気付いたら居なくなっていた。

逃げ足が速いね！逃げ損なった私と捕まってた子が質問の嵐に合っているナウである。


いや…ヒーローさん…良ければ私達も助けて行って欲しかったな???



「チッ、クソがァ！！」

『うわぁ』



隣のトゲトゲ君は臆すること無く暴言を吐く

テレビの前だよ？？最近の子は胆が座ってるなぁ？？？


『………はぁ、しょうが無いよね』

「あ"？」


パシリと子の手をとる。めっちゃ怖い顔で睨んでくる…

ガン飛ばさないで案外メンタル豆腐なんだよ私


「「「なっ？！」」」


ズズッと足から影にめり込んでいく。実はまだ変身を解いてない。彼の能力を使える。


そのまま影に入って人気の無さげな路地まで移動する



「まぁ、良い判断だろう」

『あのままだと永遠に帰れそうにないからね』

「？？？？？」


影から出れば先に巌窟王が待っていた。

それじゃあ帰ろうかという時




パシッ

「……ちょっと待てや」


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