秘密のお話 ページ14
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『…整理していきましょうか。何故この部屋へ…?』
「嗚呼…、コナン君から気になるような事を聞いてな。
そして透明な女性と話しているのを見て聞いていた」
『ちなみにどの辺から…?』
「微妙に平和な世界辺りだった筈だ」
『結構途中じゃないですか…。。。』
「でわ、君の事を聞こうか。君は__」
『人に説明を求める時は、自分の事から話すべきでは?』
「…と言うと?」
『貴方も秘密を有している。
同じ様に秘密のある者として、その機密性や重要性はとてもわかります。
だからこそ、此方の情報を提示して欲しいなら、
話せば何故私に利があるのかという事と、
其方の説明からして貰えないでしょうか』
もう閉じられていない薄い黄緑の瞳をじっと見る
私は、こんなこと、苦手中の苦手、大苦手だ。
言ってしまえば、ホームズやアラフィフに丸投げしたい。
でも、この位頑張らないと、
これは、きっとこの世界で生き抜くために重要な事。
理由は無いけど…勘がそう言っている。うん。
「……俺はお嬢さんを甘く見ていたようだ。すまない、説明しよう」
観念したように彼は話し始めた。もう、大学生の優男の雰囲気は消えていた。
沖矢さん(仮)は、実は赤井秀一さんというらしい。
べリッと剥いだ偽物の皮の下は黒髪の男性だった
偽名なのは一応死んだ…と云うか殺されたことになっているとか
だからバレたら命をまた狙われかねないと…。
彼はアメリカのFBIに所属していて組織に潜入捜査していたらしい。
思ったより物騒だね( ˙-˙ )
そして、内容によっては赤井さんの及ぶ範囲で
FBIの権力を使えば協力できる特殊な捜し物とやらなどの事はしようという提案だった
そこで2つ疑問、
『あれ、私って捜し物してるって言いましたっけ?』
「いや、あの半透明のご婦人と話していただろう?」
『あ〜、成程。でも、協力してくれるなんて、貴方にメリットは無いんじゃないですか…?』
「……3つの願い事、だったか。少々心当たりがあってな。
俺からすればその願いとやらを消してくれればとても有難いという事だ」
『…まぁ、信じないと何も始まりませんしね。では、宜しくお願いしますね。赤井さん』
心当たりがある、か。
本当に聖杯かどうかはわからないが、少しでも情報が集まるならありがたい。
いくら疑ってたって何も始まらない。
そう、私には、信じることくらいしか出来ないからね。
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羽具(プロフ) - 内容が全て好きです!!更新ゆっくりで無理なさらない程で頑張ってください!応援しています! (2023年3月31日 0時) (レス) @page41 id: a3fd2bf9c9 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ - 好きすぎて好きです() (2020年7月20日 23時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです〜!更新頑張ってください! (2019年8月20日 14時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - ページ5の立香ちゃんの自己紹介のところの苗字、"藤村"じゃなくて"藤丸"だと思います。 (2018年11月29日 20時) (レス) id: 57da8f7b25 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ - クー・フーリンズ出してください。更新頑張ってください!!!! (2018年11月25日 16時) (レス) id: 44aac82ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧禍 | 作成日時:2018年7月29日 16時