すのおやこ4 (ページ44)

今日:54 hit、昨日:49 hit、合計:622,000 hit

. ページ44

.

wt『おれ、卒業できない…もう1回2年生なんだって…』

え？と2人の声が聞こえる

｢なんで？翔太単位落としたの？｣

再試験になったとは聞いたことがあるけど、それは受かったわー！といつも喜んでたから安心していたのに

wt『こないだの怪我でできなかった実技授業…見てただけだったから出席扱いにしてくれなくて、日数足りないから単位落とされて、実技で単位落としたらもうだめなんだって…』

泣きながらも冷静に説明する翔太

｢そっか、つらいね翔太｣

wt『留年も嫌だし、お金とか…もう1年学費かかるし、アイツは卒業するし…』

アイツっていうのは日直のもう1人

fk『翔太、学校の電話番号教えろ、それかそいつの連絡先。俺が言ってやる。』

｢やめなさい辰哉｣

mm『なんで？翔太くん悪くないのに』

たしかにこうなったのは不可抗力で、もしあの時もう1人が一緒に日直の仕事をしてくれてたらこんなことにはならなかった

でも

｢3人とも、よく聞いてね。辰哉はわかると思うけど、どんな理由であれ仕事に穴を開けた人はただのお休みした人になるの。わかる？｣

｢病気だろうが怪我だろうがサボりだろうが。仕事に穴を開けたってことにかわりはないんだよ。お仕事はね、別日で代わりますとか残業しますってできるけど、学校はそれが留年って選択なだけ。｣

正論をぶつけてしまって申し訳ないけど、授業を受けれなかったのは翔太だから

｢お金のことは気にしなくていいよ。パパ貯めてあるからね。一緒にもう1年頑張ろうよ。ね？｣

wt『…うん、』

fk『今日は泣け！もう留年決まったなら明日休んで俺とゲーセン行こうよ』

mm『え、いいなあ、俺も行きたい…』

｢蓮はだめです、学校行きなさい？｣

おバカみたいな会話だけどそれもこの子達らしくてかわいいよね

もう1年、その1年で卒業できますように。

翔太が無事に生きてさえくれてたらなんでもいいんだけどね

頑張ろうね、翔太

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

リクエストありがとうございました！
この親子の思い出話ずっと書きたかった！笑