ゆっくりと2 fk×mm

. ページ2

.




dt｢お久しぶりです｣



｢お久しぶりです、よろしくお願いします｣



『だてぇ！』



｢あ、こら、笑｣



dt｢お、先生のこと覚えてくれたんだ、ありがとう｣



どこまで優しいのか、笑って頭を撫でてくれた



『ん！』



dt｢なーに？くれるの？｣



｢朝、宮舘先生に会いに行くよって言ったら描き始めたんです笑｣



先生は嬉しそうに、ここに貼っちゃお、と笑ってくれた



今日はちょっと色々やるね、と蓮に声をかけてくれて、俺はそばで見守ることに




dt｢じゃあ、これはなに？｣


『くく！』


dt｢これは？｣


『わーわ！』



dt｢じゃあ…この子何してる？｣



『う？』



dt｢この子、にこにこしてるね、何してるかなあ｣


『んーっ…』



ありがとう、と蓮の頭を撫でて次の検査へ



何個か検査を終えると、途中で疲れたのか先生の手を掴んだ蓮



dt｢ごめんね、疲れちゃった？｣


『ぶぅ…』



dt｢ごめんごめん、おしまいにしよっか笑｣



先生の手に頭を乗せて頬擦りをして甘える蓮



｢ちょっと蓮、なにしてるの笑｣


dt｢人懐っこくて可愛いじゃないですか、慣れてくれて嬉しいですよ｣



先生が頭を撫でると先生の手の上で眠ってしまった



｢すいません…｣


dt｢大丈夫ですよ、起きちゃうかもしれないからこのままで｣



蓮を抱き上げようとするとイヤイヤと身を捩って眠っていて先生の言葉に甘えてしまう



dt｢実を言うと、僕今まであまり小児やってこなかったんです。たまに見てはいたけど短期の子が多くて…｣



先生なりに色々と蓮の事を調べてくれたみたいで



dt｢蓮くんは、特異的言語発達障害っていうものに1番近いのかな…と。断定はできないんですけど…｣




障害と言われるとちょっとばかり傷ついてしまうけど



ただできない子ってより理由が見つかったのはいいことなのかもしれない




.

.→←久しぶりに…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す