ゆっくりと fkmm

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｢夢じゃなかった…｣



長らく続いた雨のせいで庭はドロっとしてて



芝生じゃないところはネタネタ




そんな水溜まりと泥の中にいるのが俺の息子




｢蓮くん…なにしてるのかな…？｣



『きゃはっ！ううー！』



楽しそうにバチャバチャと泥の中で遊ぶ蓮



｢その服こないだミートソースついたの綺麗に取ったばっかなのに…！｣



窓を閉めておけばよかった、と今更後悔する




なんか頭痛い気がしてきた…




でもこんなこと大人になったらできないしな




｢もう…好きなだけそうしなさい…｣



体も顔も泥だらけ



全身泥パックかのごとく、塗りたくる蓮



『きゃー！きゃはは！』



こんな楽しそうに笑うことそんなないからな…よっぽど楽しいんだろうね




すると俺に向かって泥を差し出してくる




｢パパいらないよ、ありがとね｣




とりあえず残ってる洗濯物を干し終えて部屋の中から見守る



あの服…もうだめかもな…



いや、漂白する…？色抜けるよな…



色んな考えが頭をよぎる



うーんと考えていると



『だぁっ…』



泥まみれのまま部屋に入って来てた蓮



｢ちょーっとストップ！止まれ止まれ！｣



止まれ、なんて言っても、ん？とこっちを見上げるだけ




｢部屋の掃除もしなきゃ…お風呂さっき掃除したばっかなのに…｣



うだうだ言ってる暇はなくとりあえず蓮を抱き上げて風呂場へ



『ぶぅぅ…』



お湯の中で遊んでる蓮



｢なんか…楽しそうでいいな、蓮って…｣



自由気ままに生きてくれてうれしいよ



でもちょっとこれは…もう勘弁ですけど…




｢こら！オムツで走らない！あ！ちょっと！そこ泥！…ああ、踏んだ…｣



先に泥を拭いておけばよかったと後悔しても遅かったみたい

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