ゆっくりと fkmm

. ページ3

.




｢やっべ…｣



会社に来てお昼休憩のちょっと前



携帯を忘れたことに気がついた



仕事中は仕事の携帯使うから全然気づかなかったよ…



上司に伝えて一旦家に戻る、なんかあったら嫌だし。




｢ただいまー｣




その時心臓がバクっとなった




見覚えのない男物の靴



そんな光景信じたくなくて冷や汗が流れる



家の中に入るとリビングには蓮の姿



1人で絵を描いて遊んでいた



｢蓮、ママは？｣


聞いたって返事がないことはわかってる



俺が帰ってきたと嬉しそうに抱っこを求める蓮



｢ごめん、ちょっと待っててね｣



頭を撫でて名残惜しそうな蓮を置いてママを探す



と言っても、場所なんか1つなんだろうけど



そっと寝室を開けるとそこには




俺じゃない男に女の顔を見せるママの姿



そっちに夢中で俺には気づいてない




上司に、具合が悪くなって戻れないことを伝える



もう一度ドアを開けて




｢ね、ねえ…なにしてんの…｣


すると2人の男女の動きが止まって



焦った様子のママの顔が見えた



男が焦って出ていって、部屋に残ったのはスーツ姿の俺と服を着ていないママ



｢ちょっと、話し合おう｣




蓮を和室で昼寝させてリビングで話し合いになった



そこで、蓮のことでモヤモヤして他に癒しを求めた、高校の時の元カレだと聞かされた



｢俺が仕事の間も蓮のこと見ててくれたし、俺より向き合う時間が長かったから仕方ないよ、でもさ…蓮のこと1人にしてるのはどうなの？怪我してたりなんかあったらって思わないの？｣



俺が1番怒っているのは蓮を1人にしたこと



話を聞くと今日だけじゃなさそうだし



その後話し合って、結果は離婚



信用がないから親権は俺の元へ




それから蓮と2人きりの生活が始まった

.→←はじまり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す