君にいいことがあるように2 (ページ27)

今日:11 hit、昨日:84 hit、合計:254,290 hit

. ページ27

.

hkside

朝から頭は痛いし体はだるくて、
せっかくの休みだけど翔太と遊ぶことも出来ずにずっと寝てた

昼頃にコンコン、とドアをノックする音で目を覚ますと、
舘様がご飯だと呼んでくれて、

だいぶ寝たからか、少し体はスッキリして、あとは頭痛だけ

下に降りるとみんなが待っててくれて、席に着いた

dt｢冷たいものがいいと思って。出汁茶漬けにしてみたよ｣

机の上にはおにぎりが乗ったお皿と出汁が入ってるであろうやかん
そして、ほぐした鮭とか梅干しとかわさびとか、色々トッピングも揃っていた

『にぎにぎ、しょーたの！』

ab｢翔太がおにぎり握ってくれたんだよね？笑｣

不格好な丸いおにぎりは翔太が握ってくれたみたい、それだけで元気が出そう

iw｢ふふ、翔太もだてさんもありがとう、美味しそう｣

『いたーきましゅ！』

翔太の声で皆でいただきますをして、各々トッピングを乗せていく

ab｢あ、翔太これからいよ？ツーンってするよ？｣

『んー！』

dt｢ちょっと舐めてみな、そしたらわかるから｣

大人の真似をしてわさびを乗せたい翔太と止める阿部、そして痛い目見たらわかるだろとワイルドなだてさん笑

dt｢ほら、ちょっと舐めてごらん｣

だてさんの箸にちょっとだけ付けて翔太の口元へ

ペロッと舐めてすぐ目を見開いて驚いてる
そのあと、鼻をきゅっと抑えて泣き出した

『んん〜、あぅ泣』

ab｢ほら、痛いでしょ？やめよ？｣

dt｢ごめんごめん、痛かったね｣

自分が食べたいと言ったのに、だてさんを涙目で見つめるから思わず笑っちゃうよ

.

だてさんのおかげでお昼ご飯もしっかり食べれて、大分落ち着いてきた

ソファに座って、塗り絵に励む翔太を見つめていると、あ！と思い出すように俺の膝に座った

iw｢ん？寂しかった？ぎゅうする？｣

『たいのたいの、ばーばいきーん！ぎうっ！』

俺の頭を撫でて、痛いの痛いのとんでけってしてくれたあとは、ぎゅうっと抱きついてくれた

iw｢ふはっ、かわい〜、ありがとうね翔太｣

ぎゅっと抱きしめ返すと、ケラケラと笑う声が聞こえて

さっきまでの頭の痛みはどこかへ飛んで行った気がした

.