特別企画MerryX'mas。 ページ5
セイヤside
今日はクリスマスイブやな。
Aへのプレゼントどうしよ。
最近恋愛なんかしてへんかったからどうすればいいんかわからんわ。
よしヨコタに聞こう。
「なぁヨコタ。プレゼントって何買ったらええと思う?」
「え?なんか欲しいって言ってなかったっけ?」
記憶をフラッシュバックさせる。
「あー!私これ欲しい!!かわいい!」
可愛いのはそっちやろと言いかけてやめたあの日や。
確か筆箱とシャーペンやったな。でもそれだけじゃ足りへんな。
「なぁペアルックって女子引くか?」
「引く子もいるかもしれないけど基本は喜ぶんじゃない?」
「おおさんきゅーな。」
きめた。ペアルックにしよう。
時間になった。
広島に上陸。
「セイヤさん!!」
「おっ!A!!」
いきなり駆け寄ってくる。天使や。
それを正面から抱きしめる。
「待たせてごめんな。」
「いいえ。こうやって貰えるだけで幸せですよ。」
「行こーか。」
「はい。」
俺の彼女は身長が低い。客観的に見れば兄弟にしか見えへんと思う。
そっと手を繋ぐ。
するとAは顔を真っ赤にした。
「ははっ顔赤いな。」
「うるさいです…セイヤさんが悪いです…/////」
そしてイルミネーションを見て別れるとき。
「楽しかったな。」
「また…会えなくなるんですね。」
「安心せえ。また来るわ。あ。」
「あ。」
「忘れとった。これ。」
「私も…」
お互いプレゼントを渡す。
その場で開けた。
「やば…」
やけにでかいと思ったら新しいギターだった。
「何でこんなもん。高いやつやろ」
「頑張って貯めてたんです。いつかこうやって渡せる日のために。あ。あとこれありがとうございます。ペアルックしましょうね。」
「やっぱ好きや。なぁ…名前呼び捨てして?」
「へ?え…せ、セイヤ…///」
「よく出来ました!これからは呼び捨てで敬語もなしな。」
「へ、あ、うん」
そしてその柔らかい唇にキスを落とす。
ファーストキス貰った。
「それじゃあな。」
「うん。バイバイ」
愛おしい彼女に別れを告げて。
俺は東京へ戻った。
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作者名:蘭未 | 作成日時:2016年12月14日 23時