恋して雪緑 (ページ25)

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阿部亮平side

目を覚ますと、満月が出ていた。
あっ今日で俺は…。

そう考えていると、急に懐かしい匂いがした。

横を見ると、めめが隣で横になっていた。

目黒｢阿部ちゃん。起きた？｣

｢うん。どうしてここに？｣

目黒｢阿部ちゃんを助けに来た。もうすべて知ってるよ。阿部ちゃん。俺はね、これからもずっと、阿部ちゃんのそばにいたい。自分が吸血鬼になってもかまわない。だから…お願い。俺の血を吸って。｣

そんなこと出来ない。と思った。でも…めめの目は真剣だった。この目に俺は弱い…。

｢めめはそれでいいの？後悔しない？｣

目黒｢うん。阿部ちゃんの役に立てたなら、それだけで満足です。｣

｢ありがとう…。｣

そう言いながら、俺はめめの首めがけて牙をたてた。

目黒｢うっ…っ…。｣

そして、俺はめめの血を沢山吸った。

首から顔を話したとき、めめの顔色は真っ青だった。

｢めめ！ねぇ、おきて。ごめんね。｣

自分の涙が一滴めめの頬に落ちた。