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岩本照side
あべめめのように、俺と阿部も昔の記憶が次第によみがえってきたくるにつれて、俺の体は制御不能になった。
それでも、阿部の血だけは本能で吸わなかった。
毎日、俺は夜うなされていた。その姿を阿部は毎日隣で見ていた。
阿部は優しすぎる…。
俺が楽になればと、自分で血をとり俺に飲ませた。
それから、俺は阿部の血を吸わずにはいられなかった。
だから、あの日の海での出来事…。
阿部はすでに息をしていなかった。
だから、血を直接首から吸った。
ごくまれに、吸血鬼になる人間もいる。
それが、阿部だった。
息をしていなかったのに目を覚ました。
その目はこの世のものではなかった。
それから、一緒に暮らすようになった。
吸血鬼になると、昔の人間の記憶は忘れてしまうので俺との関係はまだ思い出していないだろう。
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作者名:山田廉 | 作成日時:2021年6月13日 22時