世界で一番難しい恋【QuizKnock】

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問題集に目を移した時、山本さんがこっちに向かってきてる気がした。


まさか、電話で私のことなんか言われたのかな…？


でも電話がかかってくるようなことはしてない…はず…。


でも相手に敬語使ってたし、若干焦ってる感じもあったな…。


まぁ、私のことではないな。



山｢ねぇ、Aさん。｣



ええええええ、怖いよ怖い


私なんかしましたか…？


心の中はパニックだが、いつも通り返事をした。



あ｢はい｣



山｢今日この後時間ある？｣




…なんだろう。




あ｢あります…けど｣



山｢頼み事があるんだけどさ…

ちょっとだけ聞いてくれる？｣




…頼み事…？





あ｢どんなことですか？｣




｢無理だったらいいんだけどさ、｣と付け足してから、説明される。




山｢僕さ、QuizKnockって名前で東大生の人達とかとYouTubeのグループチャンネルやってるのね。｣


あ｢あ！見たことありますよ〜
数回ですけど…笑｣


山｢ほんとに？！
じゃあ、朝からそれ正解って企画分かるかな…？｣


あ｢水上さんとかが１回出てたやつですか？｣


山｢あーそんな感じの！！
それのナレーションの人がさ…＿＿｣



＿＿＿＿＿



あまりにも縁のない話に最初は戸惑ったし、ついていけなかった。


QuizKnockについて詳しく知らない私がそんな大役を任されていいのか、と聞いても、声だけだから！と返され、その他何を言っても大丈夫大丈夫と言われた。


細かいことを気にしていられない程、困ってる様子が伝わる。


声くらいなら、いっか。




あ｢じゃあ、やります｣


山｢本当？！
じゃあ活動終わったら、一緒にオフィス行こう！｣

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