世界で一番難しい恋【QuizKnock】

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(山本さんside)

1人で問題集を読んでいるAさんが目に入って、この部屋に女性が彼女だけだと気づいた。



こっちだけが盛り上がってるのも居心地悪いし、話しかけようかな…


あー、女の子と話すのなんか緊張するよおおお


何話せばいいかな…



そんなこんなで迷ってるうちに、彼女の問題集が目に止まった。



｢えー！もうそんなに進んでるの？！｣



話題作りではなく、純粋に驚いた。


彼女が今読んでいる問題集は僕が2年の初めに手をつけたものだったから。



あ｢通学中暇なので…笑｣



清々しく答えるAさん。


明らかに暇潰しで追いつく量じゃない…()


それに、Aさんは最近上級生にも引けを取らないくらいに腕が上がっている。


僕も何度か点を取られた悔しい記憶があるくらい。



〜♪〜♪〜♪



少し話していると、電話がかかってきた。



あ｢先輩のほうですね。｣



ポケットから携帯を取り出すと
伊沢さんからだった。


｢ちょっとごめん｣と言って、電話に出る。



伊『あ、もしもし山本？

いきなり電話かけてほんとごめん

今少し時間ある？』



｢…はい｣




伊沢さんの声の調子から、少し焦ってる感じが伝わる…。




伊『この前撮った朝からそれ正解の編集をできるだけ今日中に終わらせたいんだけどさ、
山森さんが、家庭のことで急遽北海道に戻ることになっちゃったらしくて、ナレーションの代わりが居なくて…。』




今週の予定だと、今日夜の8時あたりに｢朝からそれ正解｣の動画をあげて、明日は朝から2本撮影するはず。


今日の編集がお預けになると、明日の予定までもが狂ってしまう…。




｢それ遅れたら明日にも影響しますよね…？｣


伊『そうだねー、明日2本目撮影の時に1本目の動画の編集も同時進行する予定だし…。

俺と福良さんで、今急いで代わり探してるんだけどさ、そもそも知り合いに女性少ないし、予定合わないしで…』


｢確かに困るなぁそれは…。

最悪うちのサークルの人で｣


伊『本当に申し訳ないけど、引き受けてくれそうな人探してもらえる？』


｢はい、了解です｣

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