世界で一番難しい恋【QuizKnock】

7 ページ8

クイ研の活動場所の教室の前まで来た。





コンコン





｢はーい｣




中から声が聞こえて扉を開けると、
長机にクイズのボタンと
複雑に絡まったそのコードが見えた。


ここでクイズをやってたんだな
と、見て取れた。





あ｢失礼します！
新歓でクイ研に興味もって、入会しに来ました｣





｢女の子だ！｣とか｢嬉しいね〜｣とか
聞こえる中、長机の端に座ってた男の先輩が立ち上がり、
書類のようなものを手に取った。





？｢えっと〜名前は？｣(以下｢？｣は同一人物)



あ｢AAです｣



？｢あーこの前入会したいってメールくれた子だ！

入会届と入会費は持ってる？｣



あ｢持ってます！｣






メールがしっかり届いてたことに安心しながらも
鞄の中に入ってるものを取り出し、
向きを整え、渡す。






あ｢お願いします！｣



？｢はい、ありがとう！｣






一式を受け取ると、
その男の先輩はニコッと笑う。


裏のない、素直で真っ直ぐな笑顔。






？｢来週の水曜に、１回生もあわせて、
全員で集まるから、またここに来て！

Aさん、今は空きコマなの？｣



あ｢はい！一コマですけど…笑｣



？｢あぁ、そうなのかぁ

少しだけクイズやってみる？？笑｣



あ｢…え？｣






本物の早押し機に、

あの冊子を作っていたであろう方々。


やってみたい…！という好奇心とは裏腹に

あまりに整いすぎている初めての環境に

不安と緊張が襲いかかる。






あ｢でも私、こんな、本格的なクイズの経験

全くなくて…｣



？｢ん！！大丈夫！！

クイ研に入る子は初心者が多いし、
僕も大学入ってからクイズ始めたから！笑｣





｢とりあえずそこの席座って〜｣と
指示された所に腰掛けると、
目の前にボタンが置かれた。


もうこれ、やらなきゃだめじゃん…笑





？｢ボタンチェックしまーす！｣


『ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ!!!』 『ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ !!!』


『ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ!!!』 『ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ !!!』





？！？！


あっ。


ボタンが壊れてないか、

しっかり確認してるんだ。


会員の方がボタンを押すと、

机中央の黒い大きな機械が光り、

それをさっきの男の先輩が消す単純作業。


あまりの手際の良さに、

何をしてるのか分からなかった…。笑


自分も皆と同じようにボタンを押し、

一段落。




？｢じゃあ読みまーす｣




こっからが本番。

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す