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JS「ふふふ,そんなに好きなのね」
楽屋でBTS LIVE映像を見る私にメイクをしながら言ってきたジスオンニ。また見てるの,ときっと思ってるに違いないけど言われたことは一度もない。
ジスオンニは私のことを1番よくわかってくれている.
「オンニ,私グクオッパを追いかけてここに来たって言ってたでしょ、、?」
JS「うん?」
「間違えだったのかなって___,最近思うようになってきたの」
悲しげな表情をするAを見てメイクをしている手をとめたジス。椅子に座っているAの視線に合わせてしゃがんで,どうしたの? と優しく聞きながらAの手を握るジス。
「ここに来れば,また子供の時みたいに毎日会えるのかなって思ってたの。...でも違ったみたい。
...私がいくら頑張ってもやっぱりグクオッパには届かないのかな」
眉を下げてふっと笑うAにジスはため息をつきながら肩を落とした。何を言ってるの? と言うような目でAを見るジスは優しい声で言った。
JS「今は届かなくてもきっとすぐ届くはずよ。今だってAはファンに届くことが出来てるんだから。 ね?」
「...ですね。」
プルルルルッ♪
プルルルルッ♪♪______
その時思わず声をもらしてしまった。
「オッパからだ...」
1ヶ月ぶり...。
電話出るの怖いな,ボタン押せないよ...。
そう思っていると,ジスはAの肩をぽんっと叩いて楽屋から静かに出て行った。
「オッパ...?」
“A 久しぶり。元気? ”
オッパの声に安心して目頭が熱くなるAは,元気? と言われて正直に 元気じゃないよ。っと言おうとしたが,心配かけるのはいけないと心のどこかで思った。
「元気だよ。オッパは?」
“ 元気だよ ”
“ 今日の仕事は終わってもう宿舎にいるよ ”
「そうなんだ。...」
話せて嬉しいはずなのに,話したい事がたくさんあるはずなのに,喉の奥に何か詰まって言葉がうまく出てこない。オッパは今どんな顔をして話してるのかな。
“ 明日事務所に来れる? ”
「え,うん。どうしたの?」
“ ちょっと会いたくなって ”
ははっと笑うオッパ。
この,笑い方疲れている時の笑い方。
あの頃と全く変わってないな_____.
助けて欲しいってオッパは絶対言わないんだろうな。
“ じゃあまた ”
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作者名:白うさぎ x他1人 | 作成日時:2020年3月21日 17時