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第86話 ページ36

紫「その通りよ。と、話が逸れたわね。縁壱に助けられてから2年後、また炭吉のもとに縁壱が訪れた。縁壱は炭吉に身の上話を話した後、一言、こう言ったの」


妖夢「な、なんて言ったの?」


縁壱『成すべきことを為すべきことを為せなかったなんの価値も無い男だ』


紫「そう、暗い表情で言ったの」


早苗「そんな事を・・・」


紫「兄が鬼になった事もだけど、縁壱には、妻が居たの。1番愛していた妻、うたっていう女性がね」


魔理沙「奥さんが居たのか」


紫「ある時、うたが産気づいて・・・縁壱は産婆・・・言うなら出産の時に色々してくれる人を呼びに遠くに出かけたの。でも、さすがに1人にさせる方が危ないかと思い、戻ったの。そして家に帰った彼が見たのは・・・」


霊夢「まさか・・・」


紫「鬼に襲撃され、腹の中の胎児もろとも切り裂かれ、既に息絶えていた妻、うたの姿だった」


伊作「ッ!」

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作者名:久々知白蓮 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年1月8日 23時

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