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第38話 ページ38

手鬼「俺は・・・ここで・・・終わり、なのか……?まだ、鱗滝を・・・殺せてないのに・・・」


・・・


ザッ


ザッ


妖夢「貴方は、人の頃の記憶ありますか?」


手鬼「無い・・・なにも、覚えてない・・・覚えてるとしたら・・・兄ちゃんの・・・手の温もり・・・」


伊作「ッ!」


お兄さんが居たのか、この鬼には・・・


妖夢「・・・」


ギュッ


妖夢「ほら、人の手の温もりです。人の頃、お兄さんとこうやって手を握っていたんでしょう?」


手鬼「あ、ああ・・・そうだ・・・俺が1人で怖がってた時・・・いつも・・・兄ちゃんが・・・手を握ってくれた・・・とても・・・暖かい手で・・・」


・・・


手鬼「いつから・・・俺は忘れてしまってたんだろう・・・あんなに大好きだった・・・兄ちゃんの事や・・・兄ちゃんの手の温もりを・・・」

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作者名:久々知白蓮 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年1月8日 2時

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