＿＿さよなら。

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全然仕事が進まなくて気分が沈む。




こういう時はいつも会社の非常階段へ逃げる




暖かいココアをもってそっと座り込む。







ここへ来ても出てくるのはやっぱりあの人の顔で、







思い出す度にモヤモヤして泣きそうになる






だけど涙は出なくて。





不思議な感覚に支配される。





まるで、





世界から色がなくなって





モノクロの世界が広がるかのような





世界に私１人しかいない




孤独の世界があるかのような





そんな感覚に。




そんなことを思いながら




暖かいココアをすっと口の中へ流す。




そんな時だった。




ｶﾞﾁｬｯ、




非常階段のドアが開いて





出てきた人は





今私のことを悩ませているあの人だった。




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