21 ページ22
窓を見ると、赤いランプがちかちかしている。
如月が警察に連れていかれ、この場は放心状態だ。
『如月様が毒を…？』
『信じられない』
ぽつりと周りが呟く。
「みなさま、今回の会食はこれにて終了です。気をつけてお帰りください」
女のメイドが頭を下げた。
「丈くん、帰るでー」
「あ、あぁ」
なんでこいつは平然としてるんだろう。動揺すらしないんだろう。
「大橋」
「ん？なにー？」
「なんで如月が毒を盛ったって分かったんや？」
他にもたくさん聞きたい事がある。大橋の謎が深まるばかりだ。
「うーん、勘！」
「は？」
真面目な答えが欲しいのに、こいつは毎回流す。
「しかし、丈くんが無事でよかったぁ」
そうだ、俺は毒を盛られていたんだ。
色々ありすぎてすっかり忘れていた。
「お前が気づかなければ、死んでたかもな」
そう言うと、彼は必死な顔で、
「絶対気づくし、死なせへんよ！」
と言った。そんな自信どっから出てくるんだろう。
「…そういえば、お前毒入ったプリン食べたけど大丈夫なん！？」
「え？耐性ついちゃってるし一口なら大丈夫！」
大橋の万円の笑みに俺は口をあんぐりさせた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
如月家。
？「はぁ…如月家ともサヨナラね。まったく今回のは大変だったわ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みー＆りー - 更新待ってます！ (2021年7月27日 21時) (
レス) id: a16eac8d1e (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - 今２周目読み終わりました！先が気になりすぎます！！忙しいと思いますが更新楽しみにしています！！頑張ってください！応援してます！ (2021年6月30日 11時) (レス) id: c53fc1f622 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - さしみさん» この作品を読んでくださりありがとうございます！これから少しずつ更新していくので読んでいただけると嬉しいです！ (2020年9月27日 10時) (レス) id: be4e5c9e55 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!お忙しいとは思いますがこれからも頑張ってください!楽しみにしています。 (2020年9月26日 21時) (レス) id: bf88c3a608 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます〜！精一杯頑張って更新します！！ (2020年3月1日 21時) (レス) id: be4e5c9e55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よる | 作成日時：2020年2月20日 20時
