守るべきものって＿＿＿＿

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あっという間に夜になった。





スーツを着て、ネクタイをする。




だがいつなってもネクタイの結び方が上手くならない。




「やってあげるでー」




鏡の前で悪戦苦闘していたら後ろから、ネクタイを取られた。



「ちょ…！お前！」




「動かんでなー」




大橋は慣れた手つきでネクタイをつけた。




「はい！」




手先が器用な大橋が腹立たしくなった。いつか自分でネクタイを結んでやろうと思った。




「丈くんスーツめちゃめちゃ似合うなぁ


俺が来たら絶対似合わんのに」



「お前確かに似合わなそうやなしな」



「ストレートすぎる！」




「はよ行くで」





俺は革靴を履き、車に乗った。






運転は大橋がしてくれるが、事故らないか心配だ。




俺は後ろの席に座り、シートベルトをつける。




「よっしゃ！行くで！」







「安全運転で行け……うわっ！



おい！酔うわ！」




ぐらぐら揺れる車内は酔わない人でも絶対酔うぐらい危険運転。









「お前…もう二度と運転すんな！！」



「えー！？」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



如月家についた頃には俺の足取りはふらふらしていた。



なんとか大橋の肩をかりて歩いている。





「丈くん、大丈夫？」



「ほんっまに…お前のせいで…」

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