〻🍒 ページ15
練習生時代から体調管理には人一倍気をつけていた。カムバックが近いというのに僕は自室のベッドの上に横たわっていた。
メンバーには『誰も部屋に入らないように』とカカオトークで念を押してから瞼を閉じる。
久しぶりに熱を出した。寒気はするし頭も痛い。これからもっと熱が上がるだろう。流行り病でないことが不幸中の幸いかな。
薄暗い部屋でひとりになるとネガティブなことばかり頭の中を埋め尽くす。いつかみんなに本当の自分のことを話さなければいけない。
このまま偽り続けるのも限界がある。戻れない所まで来てしまっている。私は一体どうすれば………。
そのまま意識を手放し、次に目覚めたときには心配そうに顔を覗き込むスンチョルが視界に飛び込む。
「…っすんちょる…なんで…」
「様子見に来たんだよ。ご飯食べれるか？」
「…うん…たべれる…」
スンチョルに身体を支えてもらいながら上半身をゆっくり起こす。
「…卵粥、わざわざ作ってくれたんだね」
「よくヒョンが作ってくれるだろ？それを真似して作ってみた」
目の前に出されたお盆の上にはとても一人では食べきれない量のお粥が用意されていた。
誰かが風邪を引いた日や体調が悪い日に僕がよくお粥を作っていた。韓国と違ってあっさりとした味付けにみんな絶賛してくれていたことを思い出す。
「スンチョルが作ってくれたの？」
「ま、まぁ、俺と…ミンギュと…あとあいつらが…」
口ごもる彼の様子に思わず笑ってしまう。きっと狭いキッチンで大柄の男たちが身を寄せ合って一生懸命作ってくれたんだろう。
容易に想像出来てしまうその姿に再びくすりと笑えば「…笑うな」と怒られてしまう。赤くなった顔で言われても怖くはないけど。
「はは、ごめんな。ありがとう」
「…ほら、食べさせてやるから」
僕が猫舌なことを知っている彼が懸命に息で冷ましてから口元へ運ぶ。それを素直に受け入れ、おいしい、と呟くと彼は満足そうに目を細めた。
「食べたら薬飲んで、たくさん水分摂って寝ろよ。また様子見に来るから」
「…なんだかお父さんみたい」
「誰がお父さんだ」
お腹は満たされ、薬も飲み、あとはひたすら水分を摂って安静にするだけだ。彼と少し会話を交わせば再び睡魔がやって来た。
「…A、無理だけはするなよ」
おでこに触れた柔らかな感覚は一体なんだったのか。深い眠りの世界へ誘われた私には分からぬまま。
内容は忘れてしまったけどその日はとても幸せな夢を見たような気がした。
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矢崎(プロフ) - さくさくさん» そうなんです…🐶ペンなのでシニュ君気になっていたんです…！（わんこ属性好きになりがち）でもジフン君書くときにたくさん動画を見ていたらジフン君の魅力にも沼りそうです🫠そのときは随時報告しますね（笑） (2月25日 23時) (
レス) id: 4e6327207d (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - さくさくさん» この度はリクエストありがとうございました ❤︎ まだまだTWSの特徴が把握できず、ほぼ私の妄想です（土下座）さくさく様の推しであるジフンくんをメインで書かせていただきました！みんな内向的な所が可愛いですよね😌（笑） (2月25日 23時) (レス) id: 4e6327207d (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - スキズがスンミン寄りとのことだったので、勝手に私の中ではTWSの推しはシニュ君かな？と思っているのですが、推しメン是非教えてください😊今回は本当にありがとうございました〜！！ (2月25日 21時) (レス) id: 8125d01b3c (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - 矢崎様…!!改めてリクエストお答えしていただいてありがとうございます😌2度目のリクエストにもかかわらず引き受けて下さって...しかも私の推しのジフン君で書いてくださって本当にうれしいです!! (2月25日 21時) (レス) @page44 id: 8125d01b3c (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - わんわんさん» わんわん様、ご愛読・コメントありがとうございます！！その展開はまだ先になると思いますが、徐々に書いていく予定です😌 それまでどうかお待ちください（土下座）今後の展開も是非お楽しみください〜！！！ (2月24日 23時) (レス) id: 2395726f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢崎 | 作成日時：2024年1月12日 20時
