〻🐰 ページ12
気付くとAヒョンはいつも俺の隣に居る。それはデビュー前からで理由を聞いてもいつもはぐらかすんだ。
「ヒョン、こっちの席空いてるよ？」
「ううん、大丈夫。僕はここがいいんだ」
広くて空いている席はたくさんあるのにわざわざ俺の隣にやって来る。それはバラエティ番組やYouTube撮影など色々あるけど大抵俺の隣にはAヒョンがいる。
「ドギョミの隣は落ち着くんだ」
「きゃあ〜！ヒョン〜！すき〜！」
「僕は愛してるよ」
いつも俺のくだらないノリに乗ってくれるAヒョン。
もちろん大好きなヒョンが隣に座ってくれることは嬉しいに決まっている。ただ純粋な疑問は募るばかりだ。
「クプスヒョン、何か知ってる？」
「あ？あー……いや、知らないな」
これは絶対に何か知っている反応だ。分かりやすく俺から視線を逸らすクプスヒョンは嘘をつくのが相変わらず下手くそだ。
「Aヒョンには言わないから教えてよ」
「あー…絶対に俺から聞いたって言うなよ？」
もちろん！と力強く頷けばクプスヒョンは意外とあっさり理由を教えてくれた。
「お前の右耳になりたいんだってよ」
「俺の右耳に…？」
その説明だけで俺は全てを理解した。
デビュー前から俺の右耳は難聴だった。それは手術を受けても改善されることはなかった。
Aヒョンは右耳が聞こえづらい俺の右隣でいつもサポートをしてくれていたのだ。思え返せばヒョンはよく変わった行動をしていた。
進行する司会者や盛り上げるゲスト、監督やスタッフさん達の言葉をよく俺の右隣で分かりやすく繰り返している場面が何度かあった。
それは全部、右耳が聞こえづらい俺の為だったんだ。
「ドギョマ、本番始まるよ。おいで」
手招きをするAヒョンの元へ行けばヒョンは当たり前かのように俺の右隣をキープする。その長年染みついた癖のような行動がとても心地良かった。
「Aヒョン、いつもありがとう」
「急にどうしたの？」
「へへ、言いたくなっただけ」
変なドギョマ、と笑うAヒョンを今度は俺が支えてあげたいと心に決めた。いつまでもヒョンに頼りっぱなしではいけないからね。
「…あとでスンチョルに言わないとな」
「ヒョン、何か言った？」
「今日もドギョミは可愛いねって言ったんだ」
俺よりもAヒョンが一番可愛いよ、なんて言っても受け流されてしまうんだろうな。
撮影後、俺の知らない所でクプスヒョンがAヒョンから小言を食らっていたとは知らずに。
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矢崎(プロフ) - さくさくさん» そうなんです…🐶ペンなのでシニュ君気になっていたんです…！（わんこ属性好きになりがち）でもジフン君書くときにたくさん動画を見ていたらジフン君の魅力にも沼りそうです🫠そのときは随時報告しますね（笑） (2月25日 23時) (
レス) id: 4e6327207d (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - さくさくさん» この度はリクエストありがとうございました ❤︎ まだまだTWSの特徴が把握できず、ほぼ私の妄想です（土下座）さくさく様の推しであるジフンくんをメインで書かせていただきました！みんな内向的な所が可愛いですよね😌（笑） (2月25日 23時) (レス) id: 4e6327207d (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - スキズがスンミン寄りとのことだったので、勝手に私の中ではTWSの推しはシニュ君かな？と思っているのですが、推しメン是非教えてください😊今回は本当にありがとうございました〜！！ (2月25日 21時) (レス) id: 8125d01b3c (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - 矢崎様…!!改めてリクエストお答えしていただいてありがとうございます😌2度目のリクエストにもかかわらず引き受けて下さって...しかも私の推しのジフン君で書いてくださって本当にうれしいです!! (2月25日 21時) (レス) @page44 id: 8125d01b3c (このIDを非表示/違反報告)
矢崎(プロフ) - わんわんさん» わんわん様、ご愛読・コメントありがとうございます！！その展開はまだ先になると思いますが、徐々に書いていく予定です😌 それまでどうかお待ちください（土下座）今後の展開も是非お楽しみください〜！！！ (2月24日 23時) (レス) id: 2395726f09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：矢崎 | 作成日時：2024年1月12日 20時
