ヤンデレ乙女ゲームのヒロインに成り代わったけど。【鬼滅の刃】

「絶体絶命」 ページ15

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町外れの道へ辿り着いた。今思えば蝶屋敷へ向かっていたのだが、こんな場所は知らない。

取り敢えず此処が何処か分かりもしないが彼奴等(冨岡義勇)(煉獄杏寿郎)から逃げられるのならそれで良い。



ガクガクと震える肩を両手で抱く様に押さえ付ける。




ハイライトの無い目を見ただけで煉獄杏寿郎がインプットされた様に浮かび上がるだなんて、自分でも思っている以上にトラウマを植え付けられていたらしい。

このま煉獄杏寿郎アレルギー所か、攻略対象アレルギーだなんてものになって、胡蝶さんから接近禁止令出ないだろうか。と甘ったれた事を考えてみる。

まぁ、無理なお話なんだろうけど。この息苦しい世界で生きる為には妄想も少なからず必要だから？うん




「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…はぁっ…はぁ、」




そう言えばどのくらい走っただろうか。町外れには来ているし、遠い方だと思う。何も無い平野に田んぼや民家を見て安堵した様に私はそこで立ち止まり、しゃがみこんだ。


運動に慣れていないらしいこの身体は既に限界を迎えそうだった。浅い呼吸をひたすら繰り返して前だけを見るけれど、何だかふわふわとして来たな…。



それに、



「(眩しい……)」


暖かい陽射しが私を照り付ける。そう言えば今日は快晴で、陽射しが強いとアオイちゃんが言っていた気がする…。

かれこれ数十分走り続けて居たから??それとも水分補給してなかったから??否、そんなのどうでもいい。


「…ん"っやばいっ」


グワグワと歪む視界に顔を歪めるしか私には出来なかった。


·


「よもや!やはり君は俺が居なければ何も出来ないらしい！」



こいつに中指立てたい

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