「妄想」 ページ12
.
「え"」
その胡蝶さんの衝撃の一言に思わず声が出た。
カルテを書いていた胡蝶さんは驚いた様に顔を上げて書く手を止め、「可笑しいですねぇ」と呟いて口を開いた。
いや、私も「可笑しいですねぇ」と言いたい。シナリオ上では煉獄杏寿郎がヒロインを助けた時ヒロインが必死に抵抗している所を見て才能を感じ、煉獄杏寿郎から「継子にならないか」と誘って来る"シナリオ"なのだ。
きっと彼がそのヒロインに才能を感じたという根本的な所は一緒なのだ。ただ決定の仕方と言うかなんと言うか、……オリジナル性がかなり含まれている気がする。それは竈門炭治郎の件も例外では無く。
__
「すまん、君が他の男のことを考えていると思ったら何だか腹が立ってなぁ……
君は、俺と運命を誓った仲だろう?俺が君を助けたのも運命な筈なのに…」
__
「あのっ、いたいっ、痛いですっ」
__
「(…はっ、やばいっむり、こわぃ…っ)」
バクバクとする心臓を深呼吸をして脈を落ち着かせ様とする。忘れようとしても如何せんあの時の記憶が脳裏にこびり付いて離れない。
冷や汗が背中を垂れる。ふと背中に暖かい温もりを感じて顔をあげると胡蝶さんが私の背中を摩ってくれていた。
「ごめんなさい。…病室での出来事を忘れた訳では無いのです。私もそれには反対をしたのですが…」
困った様に眉を下げる胡蝶さんに何だか申し訳なさが込み上げてくる。なんか、すんません……迷惑掛けて
「貴方が気に病む必要は無いです。」
「な、なんでわかって……」
すると胡蝶さんは、可愛らしい笑みを浮かべて行った。
「.…これでも伊達に医者やってませんから。」
◤こ、胡蝶さぁん!
1639人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
有永 - 夢咲朱音さん» うわぁ、、、、作り直せって、、、、そこまで言うことないんじゃないですか?!作者さんは神作者様ですし,悪気があってつけていたのではないので!もうちょっと言い方を考えて欲しいです,,,汗(長文失礼しました) (1月27日 21時) (レス) @page6 id: 73cda12fb0 (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを....!!続きを.....!!!!ヤンデレ小説の中で1番好きです....!更新頑張ってください!!! (2020年10月20日 22時) (レス) id: e1ff724525 (このIDを非表示/違反報告)
キングカズマ - ヤンデレすぎる怖い (2020年3月5日 18時) (レス) id: d8854a4e7b (このIDを非表示/違反報告)
無気力人間A(プロフ) - コメ失礼します!煉獄さんの目力でヤンデレになられたらそりゃ怖いですよね、、乙女ゲー設定もヤンデレも好きなので楽しく拝見させていただいてます!更新頑張ってください! (2020年1月5日 23時) (レス) id: 59ffb7dac7 (このIDを非表示/違反報告)
ソフトクリーム(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!! え、しのぶさん可愛すぎか…!? しのぶさん1番推しなのでとっても嬉しいです! 応援してます!!!! (2019年12月29日 12時) (レス) id: 0b485b6325 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あさきち | 作成日時:2019年12月8日 19時