幽霊は怖いだけじゃない！！(青) (ページ23)

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暫くはお互い何も喋らず風の音だけが私たちの耳に入っていた。

「あんさ...」

赤『どうした？』

「こんな単刀直入に聞くのもあれやけどなんで私たちのこと避けてるん？」

しげの方を見れず横目で覗いてみると眉間に皺を寄せて下を向いていた。

赤『ん〜、なんでやろうな笑』

弱々しく笑うしげを見たのはこれが初めて。

また私たちのあいだは風の音しか聞こえない。

「私また神ちゃんとしげと3人でおりたい...」

赤『...理由聞いたらそんな事かって思うで』

「なに？」

今日初めてちゃんとしげと目が合った気がする。

赤『なんか寂しくなってん』

「え...？」

赤『3人でおるのに2人は俺の知らないなんかで共通してる気がして。しかもそのなんかは大事なものな気がしてん』

赤『いつか俺の前から2人がおらんくなるんかなって思ったら怖くて俺から避けてた...』

ほらこんなちっぽけな理由やねんって笑うしげはやっぱり弱々しくて。

私は太陽を自ら見えないようにしていたようだ。

「ほんまにごめん...、しげがそう思ってること知らんくて。私ほんま最低や...」

赤『Aや神ちゃんは悪くないねん、避けてた俺が悪いねんから。なんか言ってスッキリしたわ！！』

そう言って頭を撫でてくるしげの手に安心した。