幽霊は怖いだけじゃない！！(青) (ページ22)

今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:49,242 hit

22 ページ22

今日は神ちゃんと被ってる講義が無いから1人で授業を聞く。

いつもは隣にいる流星も用事があるって朝からどっかへ出かけたし。

いつも誰かしら隣にいたから暇だったり。

ノートの端に落書きを書いているといつの間にか授業が終わっていた。

みんなが出てからでいっかってボーっとしてると黒髪の男の子と目が合う。

「あ、しげ！」

赤『ん、久しぶり』

何回か見かけたことはあったけどちゃんと話したのは久しぶり。

いつもの無邪気は少し減っていてどこか大人びた感じがする。

赤『ん、じゃあ！』

「しげ！！」

しげが背を向けようとした時に流星の言葉が脳内に再生される。

ここを逃したらチャンスはこない。

またいつものように話したいと思うと身体が前に出てしげの腕を掴んでいた。

「この後って用事ある？」

赤『ん〜とな、ないで』

「じゃあ話そうよ！話したいことあるし」

渋々了承してくれたしげの腕を掴んで大学の端の方にあるベンチがある所まで来た。

ここは人もあまり来ないからたまに来たりして身体を落ち着かせたりする。

「ここ落ち着くやろ？」

赤『うん、めっちゃA好きそうやわ』

そう言って目を閉じ風を感じてるしげは何も知らない少年のようだった。