反論 ページ45
※
Aside
「別にそういうわけじゃ…」
「でもあいつ、独占欲強いんだね。だって、首筋に」
「あっ…」
私は慌てて首筋にあるキスマークを手で隠した
「苦しいなら、吐き出せば？俺でよければ、なんだって聞くけど」
「だから…苦しいことはっ……」
彼の苗字くんは私のことを愛してくれてる
愛されてるのに苦しいとか、身勝手で不謹慎…
「でも、強すぎる愛情は時には人を深く苦しめる」
「…」
「彼の名前は、あの母親に愛情を注がれないで育ってきたから。だから本当の愛し方がわからないんだろつね」
上手な愛し方を知らないのは私も、そうなのかもしれない
「Aちゃんはさ、あいつに変な愛し方をされて苦しんでるんじゃないの？」
…図星だ
宮野さんは、私の考えてることをよく見抜く
「実は最近、彼の苗字くんに言われて学校を辞めたんです。外出は一切禁止って言われて…。私が誰かと関わるのが嫌みたいで。それに、家にいるとスキンシップが激しくて…」
あ…これじゃあ、愚痴を言ってるみたい…
彼の苗字くんはあんなに優しくしてくれてるのに…私は、馬鹿だ
「へえ…ってことは、Aちゃんは今、大きな牢獄に囚われたお姫様ってことか
…きっとさ、必死なんだろうね」
宮野さんはクスクスと笑いながら、馬鹿にするように言った
「必死…？」
「Aちゃんを自分のそばから離したくなくて、つなぎ止めておきたくて、必死になってるんだよ。たぶん、Aちゃんはあいつが生まれてから初めて愛した子だろうから」
私も、そんな感じはしてた。彼の苗字くんが、必死になってるように見えた…。
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彩 - あの、3ページの「謝りもせず」ってありますけど一応謝ってますよ！すいません、気になったので・・・！小説、凄く良いです！ (2018年7月9日 20時) (
レス) id: 208a1bba15 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - 作り方が上手ですね！尊敬してしまいます！頑張ってください！ (2017年11月28日 18時) (レス) id: eb302a23d3 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - 凄く楽しみです。愛の形が歪んだ、って感じかな？と勝手に解釈してました（笑）続編も、心を躍らせながら待ってますね…！長文失礼しました！ (2017年11月28日 0時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - コメ失礼っ！！一見、最初は展開とかも�爐海鵑粉兇犬�ぁ�瓩班當未竜せ�ちで読めるんですが…中盤からジワジワ追い上げてきてるのが凄いと思いました。話を繋げて繋げて、パズルみたいに。もう最後にはギュッて心臓を掴まれたような気がして、この先がどうなるのか(続く) (2017年11月28日 0時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
参天 - すげーなお星さま100超えた( ﾟ ρ ﾟ )ﾎﾞｰ (2017年11月27日 22時) (レス) id: 28aa6e4baa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：here | 作成日時：2017年4月6日 9時
