【あんスタ】綺麗な人 2【男主】 (ページ34)

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半身、、、という言葉に薫はボッと頬を染める。その反応が欲しかった訳では無い英智は「は？」とでも言いたげだ。そんな英智をよそに、薫は照れながらなにやら喜んだ様子で聖に引っ付いていった。

薫「ひ、聖ちゃん！半身だって！天祥院くん公認だよ」

英智「うーん、そうきたかー」

薫は英智の「半身になる覚悟はある？」を「病める時も健やかなる時も」のような誓いの言葉だと受け取ったようだ。

薫「病める時も、健やかなる時も、聖ちゃんを愛することを誓うよ。だから安心して、義弟くん♪」

英智「覚悟があるならいいんだよ。僕は一応君たちを応援してるからね。」

そのクセに聖にベタベタしているのか、、、と心の中だけで毒づく。

『話飛躍し過ぎてない？何の話だっけ？』

敬人「まだ結婚など早いだろうに、、、」

ソファを断っただけなのに結婚の話までだされた聖はとても疲れた顔をしている。

英智「さぁ、ソファ選びを再開しようか。」

己の価値の話を出されると英智の提案を断れなくなる聖は大人しく好みのソファを選ぶことにした。

・

英智「とりあえずこんなものかな？足りないものがあったら言ってね。僕も気づいたら買い足しておくから」

『もう足りないものなんてないでしょ』

むしろ一人暮らしなのに5人くらい暮らすのかと疑うほどの買い物だった。一応一室だけ泊まりに来た人用の部屋があるから家具が増えるのはわかる、、、にしても買いすぎだ。金持ちの金銭感覚が怖い。
英智は通う気満々のようで、ティーカップやらお茶会セットを買い込んでいた。茶葉も大量に仕入れていた。
薫と敬人が持たされているのはだいたい英智のお茶会セットだ。

電化製品などは既に置いてあるので特に見ずに、このまま聖の家に荷物を持っていくようだ。

英智「あの量だし明日使用人も呼んで家具を配置しようか。羽風くんも来るよね？」

『英智、、、使用人さんが手伝ってくれるなら良いでしょ。あまり薫くんに迷惑かけたらダメだよ』

聖が注意するが英智は薫に耳打ちをする。

英智「あの家はゆくゆく君も住むことになるかもだし、、、来た方がいいんじゃないかな」

薫「い、行く！」