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屋外プールも室内プールもある夢ノ咲学院は学科ごとにプール開きの時期が異なる。
今年はアイドル科は6月中旬のようだ。今日この日、アイドル科は去年より早いプール開きを迎えようとしている。
男子しか居ないアイドル科の生徒たちは割と水泳を待ち望んでいたらしく、3年生の生徒たちもｷｬｯｷｬと少しはしゃいでいるようだ。友人と談笑しながらモタモタと着替えている。
薫「わ〜、もりっちこれキスマーク？」
泉「守沢に限ってそれは無いでしょ〜」
千秋「キス？マーク？？？とはなんだ」
薫「蚊だぁ〜」泉「蚊だねぇ〜」
仲のいい3人でじゃれているせいか着替えが進まない。
他のクラスメイトは続々と着替え終えてプールへと向かっている。
紅郎「早く着替えろよ？」
薫「あ、そろそろ始まる？」
紅郎「いや、まだだが。そのペースだと間に合わねぇかもな」
休み時間はまだあるようだが確かにこの調子では着替え出さないな、と思いやっと着替えを始めた。
そして着替えながら、ふと違和感に気づく。
薫「あれ？なんで鬼龍くんが？」
紅郎「知らねぇのか？3年はとっとと水泳終わらせるために合同なんだよ」
合同ということは、、、の結論を導き出す前に更衣室の扉が開き、小さい2人が更衣室に入ってきた。
遅れて入ってきたなずなと聖は、男同士だしと特に隠しもせずにパンツを下げていた薫とバッチリ目が合った。
薫の動きと一緒に空気が固まる。聖はタイミングが悪かったな、、、と反省しながら少し困ったように笑い、固まった空気をどうにかするために口を開いた。
『えっと、、、ご、ご立派？』
・
悲劇の薫は顔を覆って俯いてしまった。その場にいた他の者は笑い転げている。
薫「聖ちゃんに見られた、、、もうお婿に行けない、、、」
『ぼ、僕が貰うから！泣かないで』
薫「言質取ったからね」
急に肩を掴んで詰め寄ってきた全裸の男に『ヒェ、、、』と声が出る。流石に怖いようだ。
『とりあえず、、、ズボンかパンツはこう？』
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