嫌い 22 ページ24
あれから俺は校舎を出て、自宅に帰ると居間に向かい、引っ越しの準備をしている両親に向かって声を掛ける…。
透「…ただいま」
珍しい事に父親は今日は仕事が早く終わったらしく、母親と一緒にダンボール箱の中に荷物を詰めていた
「お帰り、透…」
作業の手を止めた母親が、穏やかに笑って言う…俺はダンボールに荷物を詰めるのを手伝おうとしたが…。
「透、ここは父さん達だけで大丈夫だから…お前は自分の部屋の片付けをしておけ」
「そうよ、来週にはこの家とも…学校やお友達ともお別れなんだから、透は沢山思い出を作っておきなさい」
両親にそう言われ、俺は口元に笑みを作って頷くと…2階にある自室に向かって階段を上がる
透「…さてと、片付けなきゃな」
部屋の中には空のダンボール箱が数個と、纏めておいた沢山の荷物…俺は鞄を床に置くと片付け始めた。
けれど、作業を始めて僅か数分後…何だか片付ける気がなくなり、ベッドに横になってしまう…
透「…何か、やる気出ないな…」
引っ越しが決まった昨日からこんな調子だ、作業が全く手につかない…部屋の天井を眺め、溜め息を1つ吐くと、俺はこんな事を考える
『本当にこれで、良いのだろうか…』
苦しい気持ちをずっと抱えたままで…彼奴から逃げているんじゃないか?自分の気持ちを伝えないで…。
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ミサぽん(プロフ) - 愛さん» 新作見に来てくれてありがと(*^^*)だけどさ、あの後輩君の話書きなおしてみるよ!また書き直したやつを見に来てくれたら嬉しいな!コメントいつもありがとね! (2016年4月6日 17時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 愛さん» お久しぶり!まぁ、純粋なんだと思うよ…多分 (2016年4月3日 16時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 蓮見君……一途だな〜 (2016年4月3日 16時) (レス) id: 789c3bfe50 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - ami☆さん» ありがとうございます!尊敬している方からそんな言葉を頂けるとは…!更新頑張ります! (2016年3月27日 21時) (レス) id: 5bf4cfcaa2 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 面白かったです! 画力と文章力を分けていただきたいです…! 続き気になります!更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年3月27日 21時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
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