ねえヌナ。 (ページ10)

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次の日、
いつも通り皆が来る1時間ほど前に練習室に行った。

するとお目当てのヌナがトイレから出てきて、

『げ。』

JK｢げ。ってなんですか。僕は妖怪か何かですか？｣

流石に傷つきますけどヌナ。

『ああ、ごめんなさい。そういう訳じゃないです。』

そう言っては軽くお辞儀をしてそそくさと逃げようとするヌナの手を僕はしっかり掴んだ。

ヌナは肩をビクッとさせて、
不思議そうに俺を見つめた。

JK｢あの、昨日はほんとにすいませんでした。
僕なんかのために、ほんとにごめんなさい。
それと、すごく嬉しかったです。
信じてくれて、ほんとに嬉しかったです。
ありがとうございました！！｣

そう言って勢い良く頭を下げた。

相変わらずヌナはあたふたしていて、

｢え、あの、ほんとに大丈夫ですって！
頭をあげてください！
逆に部外者が首突っ込んじゃってすいません。
あと、その、逃げちゃってごめんなさい。｣

僕が顔を上げて目が合うと、

びっくりした表情をしているヌナ目が合って

JK｢なんで庇ってくれたんですか？｣

つい、聞いてしまった。気になった。
なんで、話したこともない
なんなら避けるように接していた僕を
普段は絶対に声を上げることなんてない
Aヌナが全力が庇ってくれたのか。
どうしてあんなに信じてくれたのか。

『何となくです。ジョングクくんの頑張り、
知ってたから、ジョングクくんは
そんなことするような人じゃないって何となく思ったんです。』

そう言って僕に微笑んだ。

あー、

ヌナ。

僕は誰よりもヌナと一緒にデビューがしたいです。

ヌナをもっと知りたい。

あの後、ナムジュニヒョン達がソラヌナの事をPDに伝えてくれてあの3人は練習生を辞めた。

噂に流されてコソコソしていた奴らも、
それが原因で辞めたのか、
それとも練習に着いて来れなくて辞めたのか
知らないけどいつの間にか消えていた。

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デビューメンバーが決まってそこには

ナムジュニヒョンと、ユンギヒョンがいて

Aヌナもいた。

神様。なんて素敵な方なんでしょう。

きちんと存在しておられるのですね。

一瞬足りとも神様を疑ったことを反省致します。

ヌナの次に大好きです。

Aヌナに片思いして5年が経つ。

あの時みたいに、近づいただけであたふたするヌナはもう居ない。

今じゃ、近い。とだけ。

でも、そんなヌナがあの時よりもずっと好きです。