ねえヌナ。 (ページ9)

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YG｢いつまで隠れてんだ、ジョングガ。
女の子がお前のせいで泣いてんだよ。｣

『え？てか泣いてませんから。』

YG｢あ？その顔で言うかよ。｣

Aヌナは今にも泣きそうで、
でも絶対涙を見せなかった。

YG｢おいジョングガー。ほんとに卑怯者になんぞ。｣

ユンギヒョンが呆れたようにそう言った。

やっと動いた僕の足。

ヌナはびっくりした顔でこっちを見ていて、

NM｢ちゃんと今回の事上には伝えておくから安心してね。これからも頑張ろう。｣

ナムジュニヒョンとユンギヒョンはそう言って

練習室を出ていった。

すれ違い様にユンギヒョンに

YG｢人見知りで話せないとかやめろよ｣

と笑われた。

なりかねない、、、

でもその思いとは裏腹に
気づいたらAヌナの視線に合わせて
ほんのり赤くなってしまっていた頬に触れていた。

戸惑っていたAヌナ。

さっきナムジュニヒョンに頭撫でられた時は
普通にしてたのに僕じゃダメなのかと
黒い感情が生まれたような気がした。

JK｢ごめんなさい。僕のせいでこんな跡。｣

その言葉にAヌナは、

『え、あ、大丈夫です！！私の言い方の問題もありますし、ほんと大丈夫なんで、あの、手、、』

あからさまに俺を嫌がるAヌナ。
いつも求められる側の俺はそんなに拒絶されると
プライドというもんが黙っていないわけで

JK｢唇もほんと、ごめんなさい｣

今度はAヌナの噛みすぎて真っ赤な下唇に触れる。

『ほんとに大丈夫です！！』

そう言って、

逃げるように練習室を出ていってしまったAヌナ。

ああ、

お礼言えなかった。

明日言おう。絶対。

せっかく庇ってくれたのにほぼ初対面で

あんなことして、プレイボーイって印象が付いて

ほんとにソラヌナを襲ったのでは無いかとか思われてないかな。

Aヌナが出ていった後も、
中々立てずそのままその場に座り込んだ。

そしてAヌナが出ていった後も、
Aヌナの戸惑った顔が忘れられなかった。

僕ってこんなに単純だっけな。

いや、女の人に拒まれて悔しいだけなのかもしれない。
小さい子供がおもちゃが欲しいとねだるような、
そんな感じ。

きっとそうだと収まる事を知らない異常な程の心拍数に気付かないふりをしていつもより早いが帰る準備をした。