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『ジョングクくんは、いつも誰よりも練習してた。輝いてた。夢に向かってひたすら努力してっ、年下なのに凄いって思ったっ、皆が帰った夜遅くまで練習して、朝も早く来てっ、誰よりも、誰よりも頑張ってるそんな子が、こんな事で夢を自分から壊すわけない！！！！』
Aヌナはそう言ったんだ。
嬉しかった。もう変な噂なんてどうでも良くなった。
ねえ、神様。
見てくれる人ってちゃんといるんだね。
｢それはあんたの勝手な想像でしょ！！ソラはっ！｣
SR｢もういいよ。｣
ソラヌナを庇う声に重なって聞こえたソラヌナの声。
SR｢分かんないなら教えてあげる。｣
ソラヌナの手にはパイプ椅子があって、
Aヌナは相変わらず下唇を噛んで睨むだけ。
｢ソラ？それはやり過ぎなんじゃない？｣
｢やめようよ。死んじゃうよ。｣
流石にやばいと思ったのか、
それとも夢のデビューが消えるのが怖いのか
そんなことを言い出した2人のヌナ。
SR｢うるさい。分かってないのはAじゃない。何？あなた達､Aを庇うの？｣
｢そういう訳じゃないけど、、｣
その間に逃げればいいのに逃げないAヌナ。
その間に助ければいいのに動かない僕の足。
ソラヌナがパイプ椅子を両手で振り上げた。
やばい。
やっと少し足が軽くなったその時、
ソラヌナの持つパイプ椅子は
憧れのナムジュニヒョンが抑えていて、
YG｢小汚いにも程があんだろ。｣
嘲笑うように隣にいるユンギヒョン。
NM｢ソラちゃん。危ないよ。｣
SR｢オッパ達も私を信じてくれないんですかっ、｣
ソラヌナの目からは次々に涙が溢れてきていて
演技力すごいなって思った。
きっとその道に行った方がいい。
YG｢信じるも何も絶対ねえだろ。
つくならもっとマシな嘘つけよ。｣
そうまた嘲笑うようユンギヒョンを見て
ソラヌナは練習室を逃げるように
反対側の扉から出ていった。
良かった。こっちじゃなくて。
Aヌナは安心したのかさっきよりも
大きな目には涙が溜まっていて、
でも、また下唇を噛んで
絶対その涙を流さなかった。
ナムジュニヒョンがAヌナに目線を合わせて
NM｢大丈夫？怖かったよね。もっと早く来れば良かった。ごめんね。｣
そう言ってそっと頭を撫でた。
YG｢もうちょい来るのが遅かったら、そこにずっと隠れてる卑怯者がどうにかすんじゃね？｣
そう言ってこっちを見た。
え？
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作者名：ちょんすけ。 | 作成日時：2020年10月2日 2時
