ねえヌナ。 (ページ6)

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恋に落ちた日ページ6

僕がAヌナを好きになった日はきっとあの日。

Aヌナと初めて会って6ヶ月が経ったくらいのことだった。

いや、女の子に興味すら持たない僕の

少し気になる存在ではあったヌナだから

もしかしたら一目惚れだったのかもしれない。

僕の本能天才かな。なんて、考えてみたり。

今まで会った人の中でずば抜けて美しい容姿。

別に嫌な印象なわけではない。

でも元々女の人が苦手な僕は

極力関わりたくないと思っていたんだ。

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Aヌナの他に女の練習生は3人いた。

名前なんてとっくに忘れたけど

全員僕より年上で、

ケバい化粧に露出が多い服装。

可愛いと思ってんのか、上目遣いに甘ったるい声。

正直言って苦手。

それに比べてAヌナは多分スッピンと思われる顔に

服はいつも長袖長ズボンのジャージ。

あまり話しかけてくることはなくていつも1人で黙々と踊っていた。

そんな3人とは正反対のAヌナは少し孤立していた。

でも別にそれを気にしてる様子はなくて、

他のヒョン達が話しかければ少し戸惑ったように、

そして少し嬉しそうに答えるんだ。

｢ジョングクくぅん｣

はあ。

心の中でため息をして今にも見えてしまいそうな

緩ん緩んな服を着てるヌナを無視する。

特別、上手いわけでもないのに3人の中で

リーダーのような存在にあるヌナに僕は気に入られていた。

嬉しい訳なくてむしろ大迷惑。

でも、年上だし

なによりデビューに向かってひたすら練習を積み上げてる最中に何か問題を起こすのも嫌で

言い返すことも無く、

文句を言うことも無く淡々と過ごしていた。

ある日事件は起こったんだ。