極道十八 ページ21
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全種目終了。
その合図でAを含めたクラス中に緊張が走った。トータル最下位が除籍処分。つまりこの雄英を去らなければならないのだ。
引きつる面々。胸が痛い程に悲鳴をあげて相澤の言葉を待った。
「トータル派単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間が無駄なので一括開示する。」
Aは除籍処分を受けることはないだろう。理由を提示するならば彼女はヒーローらしい記録を何度も叩き出している。つまりは優秀というワケだ。
それでも胸が痛い程に悲鳴をあげるのは、このクラスから一人消えるからだろう。そしてその可能性が高いのは、あの緑谷出久だ。
「ちなみに除籍はウソな」
「……」
「！？」
『まぁ…。』
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
「はーーーー！？」
「あんなのウソに決まってるじゃない…ちょっと考えれば分かりますわ…。」
『ウソ…か。』
果たして本当に嘘なのだろうか。相澤があの時の目は本気を物語っていた。
安堵するクラスメイトの中、Aは一人胸に悶々としたものが引っかかっていた。
多くの裏を幼い時から見てきた彼女だからこそ、人の胸の内が表情や仕草から判断できるのだ。これは個性ではなく彼女の育った環境故にだ。
こうしてAは同率一位で今日の授業は全て終わったのだった。
『緑谷さん。』
「りゅ、龍宝さん…！」
僕が帰ろうとしたら、教室で龍宝さんに呼び止められた。うわわ…！話しかけられちゃった！ど、どうしよう……！！
周りの視線が痛い。そのせいもあってか言葉が出てこない。
『今日はお疲れ様です。怪我をされていますよね？』
「え、や、こ、これはリカバリーガールに治してもらうから…気にしな」
気にしないで、その言葉を続ける前に龍宝さんが僕の手に触れてきた。わっわっ…！！女の子から触られた…！！
緊張で石像のように固まる僕に気にも留めないで彼女は僕の指先に触れる。
「あ……あれ？」
痛くないぞ。
『もう大丈夫です。』
僕は自分の指を確認する。ウソだろ、さっきまであんなの色をして折れてた指が何も無かったように綺麗に治ってる。
ニッコリと笑顔を向ける彼女に僕は自分の顔に熱が困るのが分かった。
『ふふっ…お互いに良きヒーローになれるよう頑張りましょう。』
「う…うん！！」
本当に、彼女はスゴイや。
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亜純(プロフ) - 最高です！続きがとても気になります！更新頑張ってください!! (2018年9月12日 21時) (
レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - いつも楽しんで読ませてもらってます！！更新頑張ってください (2018年9月8日 9時) (レス) id: a5de77afb3 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクの死骸(プロフ) - アヤさん» ウェンディー…可愛いですよね。ロリっ子で（（（殴。本当に好きなのはルーシィーなんですけどね（）懐かしいですよね笑笑久々に漫画を読み返したくなります笑笑 (2018年8月17日 20時) (レス) id: 5a6969804a (このIDを非表示/違反報告)
ミルクの死骸(プロフ) - しあ。さん» その通りです！夢主ちゃんの個性はフェアリーテイルを参考にモデルとして使ってます！！丸パクリだとなんかアレかな…って思ったので作者なりに変化をつけてるつもりです（（ (2018年8月17日 20時) (レス) id: 5a6969804a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 作者さんもしやウェンディー好きなんですか？フェアリーテイルから引用かなー、とつい。懐かしいです。 (2018年8月17日 20時) (レス) id: 16b8101627 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクの死骸 x他1人 | 作成日時：2018年8月7日 10時
